かぼちゃの品種
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かぼちゃの品種

かぼちゃは、煮物やスープ、サラダ、スイーツまで幅広く活躍する定番野菜です。一方で「どの品種を選べばいい?」「用途に合う種類は?」と迷いやすい食材でもあります。本記事では、かぼちゃの基本的な分類から、代表品種・注目品種の特徴、料理の使い分け、家庭菜園のポイントまでまとめて紹介します。

かぼちゃの基本:大きく分けると“西洋・日本・ペポ”

かぼちゃは一般的に、流通や食味の傾向として「西洋かぼちゃ」「日本かぼちゃ」「ペポかぼちゃ(ズッキーニなど)」に整理されます。スーパーでよく見かけるホクホク系は西洋かぼちゃが中心で、ねっとり系やサラダ向きなど、品種によって個性が大きく異なります。

西洋かぼちゃ(ホクホク〜ねっとり、甘みが出やすい)

粉質でホクホクした食感や、追熟で甘みが出やすい傾向があります。煮物、ポタージュ、グラタン、コロッケなど、加熱料理全般で使いやすいタイプです。

日本かぼちゃ(しっとり、煮崩れしにくい)

水分が多めで、しっとりした食感になりやすい傾向があります。煮含める料理で扱いやすく、調理で形を残したいときにも向きます。

ペポかぼちゃ(ズッキーニなど)

未熟果を食べるズッキーニを含むグループです。一般的な“かぼちゃ”のイメージとは異なる用途が多く、炒め物やグリルで使われます。

産地データで見るかぼちゃ:北海道が全国トップ

カボチャの生産量は、北海道が全国で圧倒的な1位を誇ります。農林水産省の作物統計調査(令和元年産 野菜生産出荷統計)によれば、北海道の収穫量は87,800トンで全国シェアの47.3%を占めています。一方、2位の鹿児島県は8,090トンであり、北海道は10倍を超える生産量を記録しています。作付面積、収穫量ともに全国トップであることから、北海道の気候と肥沃な土壌がカボチャ栽培に適していることがうかがえます。

代表品種:まず押さえたい定番かぼちゃ

えびす:かぼちゃ選びの基本となる定番

「えびす」は、流通量が多く、家庭でも扱いやすい代表的な西洋かぼちゃの一つです。ホクホク感と甘みのバランスが取りやすく、煮物、天ぷら、コロッケ、スープなど用途が広いのが魅力です。
カボチャ選びの基本となる、失敗の少ない品種です。

くり系(栗かぼちゃ):濃い甘みと粉質が魅力

“栗のような”濃厚さを感じやすい系統です。ポタージュ、グラタン、マッシュしてサラダやコロッケにすると、甘みとコクが引き立ちます。

注目品種:特徴がはっきりした“個性派”かぼちゃ

ロロン:ラグビーボール形のねっとり系

「ロロン」かぼちゃは、ラグビーボールを思わせる独特の形状と、きめ細やかな果肉、上品な甘みが特徴の西洋かぼちゃです。タキイ種苗による品種改良の末、2009年に市場へ導入されました。その後、食味の良さから徐々に評価を高めています。

コリンキー:生食もできる“サラダかぼちゃ”

「コリンキー」は、生食が可能な「サラダかぼちゃ」として知られる品種です。本品種は、オーストラリア由来の「B625」系統と、日本の在来品種「打木赤皮栗」系統との交雑によって育成されたハイブリッド品種で、農林水産省に新品種として登録されています。2000年代以降に市場へ導入され、カボチャの新たな食べ方を提案する品種として注目されています。

バターナッツ:スープ向きのねっとり食感

バターナッツは、ひょうたんのような形が印象的で、加熱するとねっとりした口当たりになりやすい品種です。ポタージュやロースト、ピュレなど、滑らかな仕上がりを狙う料理で使いやすいでしょう。
この品種はもともと海外で栽培されていましたが、植物学的には「日本カボチャ」(Cucurbita moschata)と同じ種に属します。一般的な日本カボチャ(黒皮系など)とは異なり、果肉はねっとりとしており、西洋カボチャのような濃厚な甘みも併せ持っています。

万次郎かぼちゃ:高知ルーツの品種

「万次郎かぼちゃ」は高知県をルーツとする品種で、1987年の登場以来、長く親しまれてきました。その名称は、品種交配改良によって高知県で誕生した際、日本開国の祖として知られるジョン万次郎氏に敬意を表して命名されたと伝えられています。

料理別:品種の使い分けヒント

食感と水分量の傾向で、料理の向き不向きが出ます。迷ったら、まずは「ホクホク系=煮物・揚げ物」「ねっとり系=スープ・ペースト」「生食系=サラダ」を目安にすると選びやすくなります。

煮物に向く

ホクホクしやすい西洋かぼちゃや、煮崩れしにくい日本かぼちゃが使いやすい傾向です。火入れの具合で食感が変わるため、煮込みすぎには注意します。

スープ・ポタージュに向く

ねっとり系(例:ロロン、バターナッツなど)は滑らかに仕上がりやすく、濃厚な口当たりに寄せやすいタイプです。

サラダに向く

コリンキーのような“サラダかぼちゃ”は、生食や浅い加熱で食感を楽しめます。薄切りや千切りにして、塩もみやマリネで仕上げると扱いやすいでしょう。

えびすの栽培ポイント(重複削減版)

えびすカボチャは、環境適応能力と安定した着果性に優れ、高い収穫量が期待できる品種です。高温期に生育が旺盛になる一方、肥料の与えすぎは「つるボケ」の原因となるため注意が必要です。収穫後は風通しの良い日陰で1週間から1ヶ月ほど追熟させることで、甘みが引き立ちます。

まとめ

家庭菜園で楽しむ共通ポイントと“品種ごとの注意点”。カボチャ栽培は、日当たりとスペース確保が基本です。つる性のため、畑では広く面積を取り、プランター栽培の場合は支柱や誘引を前提に設計します。病害虫対策(うどんこ病、アブラムシなど)も意識すると安定します。
かぼちゃにはビタミン類などの栄養素が含まれます。日々の食事で、野菜の一つとして取り入れやすい食材です。ビタミンCは皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。一方、ビタミンEは抗酸化作用により体内の脂質を酸化から守る助けをします。

よくある質問

ホクホク系とねっとり系は、どう見分ければいい?

店頭の表示(品種名)で判断するのが確実です。一般に、ロロンやバターナッツはねっとり寄り、えびすなどはホクホク寄りになりやすい傾向があります。調理方法が決まっているなら、品種名で選ぶと失敗が減ります。

かぼちゃは買ってすぐ食べるより、置いたほうがいい?

品種や収穫後の状態によって異なります。追熟で甘みが出るタイプもありますが、購入時点で食べ頃になっていることも多いです。切った後は乾燥や傷みが進みやすいので、冷蔵で早めに使い切るのが安心です。

サラダかぼちゃ(コリンキー)は本当に生で食べられる?

一般に生食向きとして流通していますが、個体差や保存状態もあるため、鮮度の良いものを選び、よく洗ってから使います。不安がある場合は、薄切りにしてさっと湯通しするなど、加熱を軽く入れる方法も扱いやすいでしょう。
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