梅の収穫時期完全ガイド:青梅・完熟梅の選び分け、梅仕事、年間栽培を徹底解説
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梅は、日本の四季折々の風景に彩りを添える果実であり、その独特な風味は、梅干し、梅酒、梅シロップといった多様な食品として私たちの食生活に深く根付いています。毎年、梅の実が熟す時期を楽しみにしている方も多いことでしょう。しかし、最高の味わいを引き出すためには、梅の種類や用途に合わせた最適な収穫時期を見極めることが不可欠です。収穫のタイミングを誤ると、梅本来の持ち味を十分に堪能できないこともあります。
本記事では、梅の年間サイクルから始まり、青梅と完熟梅それぞれの特徴、具体的な収穫時期と見分け方、そして収穫後の梅仕事のステップまで、詳しくご紹介します。

梅の年間サイクルと成長の過程

梅の木は、一年を通じて明確な成長サイクルを繰り返します。このサイクルを理解することは、適切な収穫時期を見極め、美味しい梅を味わうための第一歩となります。梅は他の花々に先駆けて開花し、「春」の訪れを告げる存在であり、その美しさと生命力は日本の四季の変化を象徴しています。

開花から結実まで

梅の花の開花時期は、地域や品種によって異なりますが、一般的に1月から4月頃に見頃を迎えます。中でも、日本有数の梅の産地として名高い和歌山県みなべ町では、1月下旬には早くも春の息吹が感じられ、山々が梅の花で淡く彩られます。この時期には、多くの人々が観梅に訪れ、梅の香りに包まれながら春の訪れを喜びます。開花後、3月から5月にかけて小さな梅の実が姿を現し始めます。この時期は「梅の育成期」とも呼ばれ、梅の木が小さな実を大切に育み、徐々に大きく成長していく様子を観察することができます。実の成長期間は品種によって異なりますが、通常は約2~3ヶ月程度です。

梅雨の恩恵と水管理

梅の実が大きく育つ上で、最も重要な時期の一つが「梅雨」の期間です。梅にとって、この雨の季節はまさに恵みの雨であり、たっぷりと雨を吸収して大きく成長します。この時期は湿度が高く、気温も上昇するため、梅の木は大量の水分を吸収し、実が大きく膨らみます。しかし、「梅雨なのに、なかなか雨が降らない場合はどうすればいいのだろう?」という疑問も浮かびます。もし、雨が必要な時期に長期間雨が降らず、気温だけが上昇した場合、梅は水分不足になってしまいます。そのような時は、農家が人工的に水分を補給します。具体的には、スプリンクラーで水を撒いたり、潅水チューブを用いて土壌にゆっくりと水分を浸透させたりすることで、梅の木が十分に水分を吸収できるように工夫します。この水やりは、梅の実が均等に成長し、高品質な梅を収穫するために欠かせない作業です。

梅の収穫時期:全体像と品種ごとの違い

梅の収穫時期は、場所、品種、その年の気候条件によって変わりますが、一般的には梅雨の時期、具体的には6月から7月がピークです。この時期に収穫される梅は、熟し具合によって「青梅」と「完熟梅」に分けられ、それぞれ特徴と最適な使い道が異なります。梅の収穫は、梅の実が新たな段階へ進む大切な時期であり、一つ一つ丁寧に摘み取られます。この時期を見極めることが、作りたい梅製品の品質を大きく左右します。

青梅:さわやかな酸味と香りが魅力

青梅とは、まだ十分に熟していない、表面が張りがあり、硬い緑色の梅の実のことです。収穫に適した時期は、一般的に6月の上旬から中旬頃です。この時期の青梅は、名前の通り、強い酸味とフレッシュな香りが特徴です。硬くて酸味が強いため、そのまま食べるのは難しいですが、加工することで風味豊かな飲み物や調味料に変化させることができます。特に、梅酒、梅シロップ、カリカリ梅といった漬物に適しています。梅酒にすると、青梅のみずみずしい香りと酸味がアルコールに移り、時間と共に奥深い味わいになります。梅シロップは、青梅のすっきりとした風味が炭酸水やお水で割って飲むのに最適で、暑い夏にぴったりの爽やかな飲み物になります。カリカリ梅は、青梅のコリコリした食感と強い酸味を活かした漬物で、ご飯のお供やお弁当のアクセントとして人気があります。

完熟梅:甘く芳醇な香りが特徴

完熟梅は、木の上で完全に熟し、黄色く色づき、柔らかくなった梅の実のことです。収穫に適した時期は青梅よりも遅く、6月下旬から7月にかけてです。完熟梅は青梅とは異なり、酸味が穏やかになり、甘く豊かな香りが際立ちます。実が柔らかく、果肉もジューシーになるため、味が染み込みやすいという特徴があります。この特性から、完熟梅は主に梅干しや梅ジュース、梅ジャムなどの加工に適しています。特に梅干しを作る場合、青梅を使うと歯ごたえのある食感に仕上がるのに対し、完熟梅を使うと、とろけるように柔らかく、まろやかな味わいの梅干しになります。この食感の違いは、梅干しの好みを大きく左右する要素です。梅ジュースや梅ジャムにしても、完熟梅ならではの芳醇な甘みと香りを存分に味わえます。自分の好みや作りたい梅製品に合わせて、青梅と完熟梅を使い分けることが、梅仕事の成功の鍵となります。

梅の収穫時期を見極めるためのポイント

美味しい梅を収穫するためには、梅の実が最も良い状態になっているかを見極めることが大切です。梅の収穫時期を見極めるには、いくつかのポイントがあります。これらのポイントを把握することで、青梅、完熟梅、それぞれ理想の梅を確実に収穫することができます。

実の色と硬さの変化を観察する

梅の見分け方として、実の色と硬さを確認する方法は基本です。青梅として収穫したいのであれば、全体が緑色で、触った時に硬さを感じるものを選びましょう。表面の皮にハリがあり、つやがあるのが良い状態です。この時期の梅は酸味が強く、さわやかな香りが楽しめます。梅酒や梅シロップ、カリカリ梅などに向いています。
完熟梅を収穫する場合は、黄色く色づき始め、実全体が柔らかくなっているものがおすすめです。中には、少し赤みを帯びているものもあります。完熟梅は、甘く、フルーティーな香りが特徴で、手で触るとわずかに弾力があります。梅干しや梅ジャム、梅ジュースなどに最適です。木の上で熟し、自然に落ちる直前のものが最も風味が豊かだと言われています。完熟が進むと、色はさらに濃くなり、果肉は柔らかく、香りはより強くなります。

へたの有無と状態を確認する

梅のへた(軸)の状態も、収穫時期を見極める上で大切なポイントです。へたがしっかりとついているものは、新鮮で品質が良いと判断できます。特に青梅の場合は、へたが取れていない状態で収穫するのが理想的です。へたが取れてしまうと、そこから傷みやすくなる可能性があります。
完熟梅の場合は、木の上で完全に熟して自然に落下したものを収穫するのがベストです。自然に落ちた梅は、へたが取れているか、ごくわずかな力で取れる状態になっています。これは、梅の実が十分に熟し、木から離れる準備ができたサインです。農園などでは、自然落下した完熟梅をネットなどで受け止めて収穫するため、へたが取れていても問題ありません。

「紅南高梅」の秘密:陽光による色づき

青梅の時期に、部分的に赤く色づいている梅を見かけることがあります。これは「紅南高梅」という品種で、太陽の光を浴びた部分が赤く染まる現象です。南高梅は、日光に当たることで色素が変化し、美しい紅色を帯びることがあります。試しに一つ収穫してみると、葉や枝によって影になっていた部分は緑色のままだったりします。つまり、直射日光を浴びた梅だけが「紅南高梅」になれるのです。これは自然の偶然と恵みによって生まれたものです。この赤い部分は、梅干しにした際に見た目が美しくなるため、特に珍重されます。ただし、赤い部分が少ないからといって、梅の品質が悪いわけではありません。色づきは品種や日照条件によって左右されるもので、味や香りの品質とは別の要素です。

【現場レポート】梅の収穫プロセスの詳細

和歌山県みなべ町の月向農園では、長年の経験と独自のノウハウを活かし、高品質な梅を収穫するための様々な工程を確立しています。ここでは、5月下旬から7月上旬にかけて行われる梅の収穫作業の具体的な様子を詳しくご紹介します。これらの作業は、美味しい梅製品を作る上で非常に重要な、手間暇をかけた愛情あふれる工程です。

収穫用ネット敷きの重要性と工夫(5月下旬)

5月下旬、梅畑は一面が緑に覆われ、これから始まる収穫への期待が高まります。この時期の重要な作業が、梅の実を優しく受け止めるためのネット敷きです。樹上で熟した梅が自然に落ちる際、傷ついたり汚れたりするのを防ぐために、畑一面にネットを丁寧に張り巡らせます。農家の方々は、ネット同士を釘や竹串で繋ぎ合わせるという、根気のいる作業を黙々とこなします。特に、傾斜地では足場が悪く、この作業は非常に体力を消耗します。慣れない作業では、指を誤って叩いてしまうこともあり、集中力が必要です。傾斜によって帽子や金槌、釘などの道具が転がり落ちてしまうため、さらに作業は困難になります。しかし、ネット敷きには他にも大きなメリットがあります。それは、地面にいる害虫から梅の実を守り、収穫作業の効率を上げることです。まさに「一石三鳥」の効果があると言えるでしょう。ネットを張るタイミングや方法は、梅の木の状態や畑の状況によって農家ごとに工夫されています。ネット敷きが完了すると、梅畑は青いネットで覆われ、6月10日頃には収穫を待つばかりの美しい景色へと変わります。これで梅の実たちは、親木から離れて新たな場所へ旅立つ準備が整うのです。

青梅の収穫と選別「青梅狩り」(6月上旬〜中旬)

6月に入ると、梅酒用の青梅を収穫する「青梅狩り」が始まります。この時期の梅の実は、みずみずしい緑色をしており、農家の人々は梅の実を一つ一つ手に取り、色や形、香りを確かめながら丁寧に選別します。まるで自分の子供を見守るかのような、愛情深くも厳しい眼差しが印象的です。傷つけないように、手で優しくもぎ取ります。枝にはたくさんの梅の実が実っており、どれから収穫しようか迷ってしまうほどです。収穫した梅の実を選別するために、トラックの荷台が臨時の選果場になることもあります。青梅として収穫されるのは、梅酒や梅シロップ、カリカリ梅などに使われるごく一部のみで、ほとんどの梅の実は梅干し用として、さらに樹上で熟成するのを待ちます。
青梅の収穫時期によく聞かれる質問に、「赤い梅の実があるのはなぜですか?品種が違うのですか?」というものがあります。これは主に南高梅に見られる現象で、太陽の光を浴びた部分が赤く染まるためです。葉や枝によって日陰になった部分は緑色のままなので、日光が当たる部分だけが赤くなることがわかります。たっぷりと太陽の光を浴びて育った梅の実だけが、「紅南高梅」と呼ばれる特別な梅になるのです。
収穫された青梅は、畑で選別され、箱詰めされていきます。普段は柔らかい梅干しを扱っている人も、この時期は硬い青梅の扱いに苦労することも。「勝手が違うな、慣れた頃には終わってしまうんだよ」という声も聞こえてきますが、ベテランのおばあちゃんたちは、見事な手際で作業を進めていきます。休日には子供たちも手伝いに参加し、梅に触れ合いながら成長していきます。ある農家の娘さん(6歳)が、梅の作業をする両親を見て「今日はパパとママが、梅のお仕事一生懸命頑張っていました。梅さんは、旅行へ行くみたいです。梅さん、どんな旅行かな。楽しいね。」という作文を書きました。この作文は、梅仕事が家族にとって大切な思い出作りの時間になっていることを教えてくれます。午前中に収穫された梅の実は、その日のうちに選別・箱詰めされ、翌日にはクール便で皆様の元へ届けられます。

完熟梅の収穫「梅拾い」(6月下旬〜7月上旬)

6月下旬から7月上旬にかけては、梅干し用の完熟梅の収穫シーズンを迎えます。この時期は農園にとって一年で最も忙しく、活気に満ち溢れています。梅干し用として収穫するのは、樹上で完熟し、自然に落下した梅の実です。地面に広げられたネットが、巣立ちを迎えた梅の実たちを優しく受け止めます。完熟梅の収穫は、まるで宝探しのような楽しさがあり、「梅狩り」よりも「梅拾い」という言葉がぴったりです。カゴいっぱいに梅の実を集める作業は、童心に帰ったような気分にさせてくれます。
梅の実の収穫は時間との勝負であり、雨の日も休むことなく続けられます。初夏のような暑い日もありますが、梅の木の下に集まった梅の実たちは、木陰で涼んでいるように見えます。梅の産地であるみなべ町では、この時期に小中学校で「梅採り休暇」が設けられるほど、梅の収穫は地域にとって重要なイベントです。子供たちも手伝いに駆り出され、園主が「今日は学校の授業の一環だからな、バイト代はなしだぞ!」と冗談を言う場面も見られます。農園では除草剤を使用しないため、ネットの下は草が生い茂ることもあります。放置するとネットの上からも草が生えてくるため、ネットの上から草を刈り取る工夫も必要です。カゴいっぱいの梅の実は、悪路もものともしないキャタピラ運搬車「パタパタ君」に乗せられ、畑から作業場へと運ばれます。

収穫後の梅の旅路:選果から塩漬けまで

収穫された梅の実は、畑から作業場に運ばれた後、すぐに選果と塩漬けという重要な工程に進みます。この二つのプロセスは、梅干しをはじめとする梅製品の品質を大きく左右する最終段階であり、農家の熟練した技術と細心の注意が必要です。この時期になると、農家の作業場からは毎日のように「コロコロ♪ころころ」と梅を選別する音が聞こえてきます。

選果の三段階と熟練の技

収穫された梅は、鮮度を保つため、収穫当日に選別されます。選果は、主に三つの段階を経て丁寧に行われます。
第一段階では、葉などの異物や、著しい傷のある梅(規格外品)を手作業で取り除きます。選別から外れた梅は、梅畑の根元に戻し、自然の養分として土に還します。
第一段階を通過した梅は、ベルトコンベヤーで次の段階へ。ここでは、水とブラシを使った洗浄機で、梅の実を丁寧に洗い上げます。土や汚れを落とすことで、梅はより清潔な状態になります。洗浄中には、稀に特大サイズの梅が見つかることも。その大きさに、思わず大人の手と比べてしまうほどです。
洗浄を終え、きれいになった梅は、最終段階である選果機へと進みます。穴の大きさが異なる回転ドラムを使用し、梅をそれぞれのサイズに選別します。完熟梅は、選果作業中に芳醇な香りを放ち、作業者の心を癒します。子供たちも選果作業を喜んで手伝ってくれ、傷のある梅を選別したり、コンテナが一杯になったことを知らせてくれるので、農家にとって大変助かります。驚くことに、選果に使用する機械(選果機、昇降機、洗浄機)は、農園の主が長年の経験と知識を生かして自作したもの。農園の誇りとも言えるでしょう。すべての段階を終えた梅の実たちは、満足そうな表情を浮かべています。

塩漬けの伝統、技術、梅蔵

選果を終えた梅は、その日のうちに梅蔵へ運ばれ、塩漬けされます。梅蔵とは、梅を塩漬けにして保管する蔵のことで、梅が梅干しへと姿を変えるための最初のステップとなる場所です。塩漬けに使用するタンクは、容量が約3000リットル、深さは1.5mもあり、人が誤って落ちてしまうと容易には出られないほど。過去には、梅泥棒がタンクに落ちてしまい、捕まったという話も残っています。
深いタンクに、完熟梅と天然塩を丁寧に交互に重ねていきます。一度に使う量は、梅が約2700kg、塩が約500kgにもなります。完熟梅は、甘い香りを漂わせながら、塩を均一にまといます。最後に重石を乗せることで、梅から水分が出やすくなります。「完熟梅はそのまま食べられないのですか?美味しそうに見えるのですが」とよく尋ねられますが、もちろん食べられます。特に熟した、黄色味を帯びた梅を選び、皮を剥いて口にすると、プラムのような甘酸っぱさが楽しめます。
梅雨明けまで、梅は梅蔵で静かに熟成の時を迎えます。やがてタンクには、梅から出た梅酢が溜まります。梅はこの梅酢の中でゆっくりと熟成し、どのような変化を遂げるのでしょうか。7月に入ると、梅畑は収穫を終え、静けさを取り戻します。軽トラックの往来は減り、畑からは運搬車の音も消え、収穫ネットも片付けられます。収穫を終えた梅の木に感謝を込めて、「お疲れ様」と声をかけ、来年もまた豊かな実りがあることを願います。

梅仕事の魅力:多様な加工品

梅の収穫が終わると、いよいよ梅仕事のシーズンです。梅雨の晴れ間に収穫された梅は、様々な加工品へと姿を変え、食卓を豊かに彩ります。梅仕事は、梅を加工するだけでなく、季節を感じ、手間暇をかける喜びを味わう、日本ならではの文化です。昨年漬けた梅酒を味見して、その出来栄えに満足する瞬間は、梅仕事の醍醐味と言えるでしょう。若い味わいでも十分に楽しめ、熟成による変化もまた楽しみの一つです。

梅酒の楽しみ方

梅仕事の中でも、手軽に始められるのが梅酒作りです。焼酎を注ぐ瞬間は、期待に胸が膨らむ瞬間です。梅酒の魅力は、その奥深さと多様な楽しみ方にあります。梅を漬ける楽しみ、熟成を待つ楽しみ、時を経て変化する味を楽しむこと。毎年異なる梅や酒を使い、その違いを楽しむこと。そして何よりも、家族や友人と梅酒を囲み、思い出を共有する喜びがあります。今年の梅はどんな梅酒になるのか、想像するだけで心が躍ります。

様々な梅加工品の紹介

梅の実は、梅酒だけではなく、多様な加工品へと姿を変えます。それぞれの梅製品が持つ独特の風味と効能は、日本の食文化に深く根ざしています。
  • 梅シロップ:青梅の爽やかな酸味と香りを砂糖でじっくりと引き出したシロップは、水や炭酸水で割って楽しむ夏の定番。疲労回復効果も期待できます。
  • 梅肉エキス:青梅を丁寧にすりおろし、長時間煮詰めて作る濃縮エキス。非常に強い酸味が特徴で、少量で健康維持に役立つとされ、古くから家庭で重宝されてきました。
  • しょうゆ漬け:青梅を醤油に漬け込んだシンプルな一品。ご飯のお供やお茶漬けに最適で、独特の風味が食欲をそそります。
  • 梅味噌:梅と味噌を丹念に混ぜ合わせた万能調味料。野菜スティックに添えたり、和え物に使ったりと、様々な料理に活用できます。
  • 梅ジャム:完熟梅の甘酸っぱさを凝縮したジャムは、パンやヨーグルトに添えて、朝食を豊かに彩ります。
  • 青梅ピクルス:青梅を酢と香辛料で漬け込んだ、爽やかな洋風漬物。サラダのアクセントや、肉料理の付け合わせにもおすすめです。
  • ハチミツ漬け:完熟梅をハチミツにじっくりと漬け込んだ、まろやかな甘さが魅力の一品。デザート感覚で気軽に楽しめます。
  • 梅サワー:梅、酢、砂糖を絶妙なバランスでブレンドしたサワードリンク。炭酸水で割れば、暑い日にぴったりの爽快なリフレッシュドリンクになります。
  • 甘露煮:完熟梅を丁寧に甘く煮詰めた上品な味わい。そのままお茶請けとして、またはデザートのトッピングとしても楽しめます。
  • 砂糖漬け:梅と砂糖を交互に重ねて漬け込む、昔ながらの保存食。梅の風味が凝縮され、お茶請けやおやつとして親しまれています。
これらの梅仕事を通して、梅の奥深さに触れ、実際に体験してみたいと感じた方もいるかもしれません。梅の恵みを余すことなく活用し、自分だけの特別な梅製品を作り上げる喜びは、何物にも代えがたいものです。

まとめ

この記事では、梅の年間サイクル、青梅と完熟梅の違いと用途、収穫時期を見極めるためのポイントなど、梅に関する様々な情報をお伝えしました。梅仕事は、準備段階から熟成期間、そして完成した梅製品を味わう瞬間まで、多くの喜びを与えてくれます。梅を通じて、日本の豊かな四季を感じ、手間暇をかけることの素晴らしさを体験してみてください。この記事が、皆様の梅への理解を深め、梅の収穫から加工までの道のりを、より楽しく、そして美味しくするためのきっかけとなれば幸いです。

質問: 梅の収穫時期は具体的にいつ頃ですか?

回答:梅の収穫時期は、地域や品種、その年の気候条件によって変動しますが、一般的には梅雨の時期、つまり6月から7月にかけて最盛期を迎えます。具体的には、梅酒や梅シロップ、カリカリ梅に適した青梅は6月上旬から中旬頃、梅干しや梅ジュース、梅ジャムに適した完熟梅は6月下旬から7月上旬頃が収穫の目安となります。

質問:青梅と完熟梅は、どのように使い分ければ良いですか?

回答:青梅は、緑色で果肉が硬く、酸味が強く爽やかな香りが特徴です。主に梅酒、梅シロップ、カリカリ梅などの加工に適しており、生食には向きません。一方、完熟梅は、黄色く熟して果肉が柔らかく、甘くフルーティーな香りが特徴です。梅干し(柔らかい食感)、梅ジュース、梅ジャムなどに適しています。作りたい梅製品の風味や食感に合わせて、それぞれの特性を活かして使い分けることが大切です。

質問:最高の梅を収穫するには、どのように見分ければ良いですか?

回答:美味しい梅を見極めるには、実の色合いと硬さが重要なポイントです。まだ若い青梅は緑色をしており、果皮は張りがあって硬めです。十分に熟した完熟梅は、黄色みを帯びており、全体的にソフトな感触になります。また、ヘタの状態も鮮度を測る上で大切です。ヘタがしっかりと枝についているものを選びましょう。特に完熟梅の場合、木から自然に落ちたものは、ひときわ風味が高いと言われています。南高梅においては、太陽の光をたっぷり浴びた部分が、ほんのりと赤く染まる「紅南高」と呼ばれるものも存在します。

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