新年を彩るお年賀は、一年の始まりを祝う大切な贈り物。せっかく贈るなら、センスが光るおしゃれなギフトを選びたいですよね。定番の和菓子から、洗練された洋菓子まで、贈る相手の顔を思い浮かべながら、とっておきの一品を選びましょう。
「年始の挨拶」手土産、マナーと注意点
日本では、新年を迎えると「年始の挨拶回り」という習慣が見られます。これは、新年に各家庭を訪れるとされる歳神様をお迎えし、家々が互いに挨拶を交わすことに由来します。現代においても、普段お世話になっている方々へ直接訪問し、新年の挨拶をするという風習が残っています。
熨斗(のし)は必要?
新年のご挨拶に持参する手土産には、紅白の蝶結びの熨斗をかけ、「御年賀」や「御年始」、「賀正」といった表書きを記すのが通例です。手土産の大きさに合わせて短冊形の熨斗を用いることも可能です。松の内を過ぎた1月16日以降は、「寒中見舞い」として贈るのが適切です。
注意すべき点は?
もしお正月に会えないことが事前にわかっているなら、相手にその旨を伝え、年賀状を控えることを知らせるのが礼儀です。その際は、早めに連絡し、お年賀の代わりに「寒中見舞い」として手土産を贈ると良いでしょう。
相手が喪中の場合は、まず挨拶をしても良いか確認を取り、了承を得られたら、松の内が明けた1月15日以降に「寒中見舞い」として伺うのが一般的です。

お年賀や年始の手土産、贈る時期はいつからいつまで?
前述の通り、年末年始に会えないことが事前に分かっている場合は、相手方にその旨を伝え、年賀状を控える旨を伝えるのが礼儀です。早めに連絡し、手土産は「寒中見舞い」として渡すと良いでしょう。
相手が喪中の場合は、事前に挨拶を控えても良いか確認し、了解を得られたら、1月15日以降に「寒中見舞い」として伺うのが一般的です。
渡すタイミングやマナー
年始の挨拶は、相手の状況を考慮し、可能な限り短い時間で済ませるのが礼儀です。毎年恒例の日時が決まっている場合を除き、事前に相手の都合を確認しましょう。特に初めて訪問する場合は、年末の慌ただしさを避け、都合の良い日取りを尋ねるのが賢明です。
お年賀/年始の手土産の相場は?
お年賀の予算は、一般的に1,000円から5,000円程度が目安とされています。高価すぎる品物は、相手に気を遣わせてしまう可能性があるため、この範囲内で選ぶのが賢明です。
贈る相手との関係性によっても考慮すべき点は変わってきます。以下を目安にすると良いでしょう。
年始に喜ばれるギフトの選び方
新年のご挨拶にふさわしいのは、上品で華やかな贈り物ですが、最も重要なのは相手に喜んでもらえるかどうかです。贈り物の機会が多い時期だからこそ、センスが光る一品を選びたいものです。
日持ちするものがベター
お正月休み明けは、旅行のお土産や頂いたもので、何かと物が増えがちです。日持ちがして、常温で保存できる品を選ぶのが賢明でしょう。特に、ふるさと納税を利用している方は、返礼品が届くことも考慮したいですね。
被りにくいご当地ものもおすすめ
定番の銘菓や干支をモチーフにしたお菓子は喜ばれますが、他の人からの贈り物と内容が重複する可能性も考慮しましょう。そこで、自分の地元や相手の地元にゆかりのある品、あるいはとっておきのローカルフードを選ぶことで、他とは一味違う印象を与えることができます。特に、自分の故郷の品を贈ることは、相手に自分自身を知ってもらう良い機会となるでしょう。
新年のご挨拶に最適!おすすめお菓子
お年賀は、新年のご挨拶として贈る大切な贈り物です。家族や親戚、職場の上司や取引先など、贈る相手に合わせてお菓子を選ぶことで、より喜ばれるギフトになります。ここでは、お年賀におすすめのお菓子を紹介します。
縁起の良い和菓子
千歳飴:長寿と健康を願う縁起の良いお菓子。紅白の飴がセットになったものが多く、お正月の贈り物に最適です。
紅白まんじゅう:祝い事には欠かせないお菓子。小ぶりのサイズを選ぶと、食べやすく喜ばれます。
金箔入り羊羹:高級感があり、お正月らしい特別な贈り物として人気。甘さ控えめのものを選べば、幅広い年代に喜ばれます。
干支モチーフのお菓子
新しい年の干支をあしらったお菓子は、お年賀らしさを演出してくれます。
干支の形をした最中(もなか):職人が手作りする上品な最中は、お茶請けにもぴったりです。
干支デザインのクッキー:子どもや洋菓子好きな方には、可愛らしい干支モチーフのクッキーがおすすめです。
干支のイラストが描かれたどら焼き:見た目も華やかで、年始の特別感を演出できます。
福を呼ぶ焼き菓子
日持ちがして、分けやすい焼き菓子は、お年賀のギフトとして重宝されます。
バウムクーヘン:「年輪」を連想させ、長寿や繁栄の象徴とされる縁起の良いお菓子。個包装タイプを選ぶと、配りやすく便利です。
フィナンシェ:「金塊」に似た形をしており、金運アップの縁起物として人気。バターの香りが豊かで、老若男女問わず喜ばれるお菓子です。
マドレーヌ:貝の形が特徴で、「幸運を呼ぶ」と言われるフランス発祥のお菓子。紅白のリボンでラッピングすると、お年賀にふさわしいギフトになります。
お正月らしい詰め合わせ
さまざまなお菓子が詰め合わさったギフトセットは、豪華でお正月らしい華やかさがあります。
和洋折衷の詰め合わせ:「和三盆クッキー」「抹茶フィナンシェ」「ごま煎餅」などが一緒になったセットは、相手の好みに合わせて選びやすいです。
銘菓の詰め合わせ:「とらや」の羊羹や「赤福」の餅菓子など、日本全国の名店の和菓子が詰め合わされたセットも人気。特別感があり、目上の方への贈り物におすすめです。
高級チョコレートアソート:ゴディバやピエール・マルコリーニなど、世界的に有名なブランドのチョコレートは、格式のあるお年賀ギフトとして喜ばれます。
ヘルシーなお菓子
健康を気にする方へ贈るなら、ヘルシーで体に優しいお菓子を選ぶと喜ばれます。
ドライフルーツ:砂糖不使用のナチュラルなドライフルーツは、ヘルシー志向の方にぴったり。おしゃれなパッケージのものを選ぶと、お年賀らしい特別感も演出できます。
ナッツの詰め合わせ:アーモンドやクルミ、ピスタチオなどの詰め合わせは、美容や健康に気を遣う方におすすめ。
低糖質スイーツ:「糖質オフのフィナンシェ」や「グルテンフリーの焼き菓子」など、体に優しいスイーツを選ぶと、健康を気遣う気持ちが伝わります。
高級感のあるお菓子
特別な方やお世話になった方へのお年賀には、ワンランク上の高級スイーツを選びましょう。
金箔入りカステラ:「福を招く」とされる金箔をあしらったカステラは、お正月らしく豪華な印象を与えます。
抹茶スイーツ:「辻利」や「中村藤吉本店」などの有名ブランドの抹茶スイーツは、和の趣があり、お年賀にぴったりです。
高級最中や羊羹:老舗和菓子店の羊羹や最中は、目上の方や取引先へのお年賀にふさわしい逸品です。
家族で楽しめるお菓子
お年賀は家族で楽しめるものを贈ると、より喜ばれます。
おかき・せんべい:香ばしいおかきやせんべいは、お茶請けとして喜ばれます。個包装タイプなら食べやすく、家族で分けやすいです。
福袋お菓子セット:「お菓子の福袋」として、さまざまなお菓子が詰まったセットを贈るのも、お正月らしく楽しい贈り物になります。
金平糖:カラフルでかわいらしく、昔ながらの縁起の良いお菓子。特に子どもがいる家庭への贈り物にぴったりです。

まとめ
お年賀のお菓子を選ぶ際は、相手の好みや家族構成を考慮しながら、縁起の良いものや季節感のあるものを選ぶと喜ばれます。和菓子、洋菓子、ヘルシースイーツなど、シーンに応じて選び、華やかなパッケージやのしをつけることで、新年のご挨拶にふさわしい贈り物となります。
ぜひ、心を込めたお菓子を贈って、素敵なお正月のご挨拶をしましょう!
関連記事:こちら