新じゃがの旬、選び方、保存方法、そして絶品レシピをご紹介!普通のじゃがいもとの違いや安全な食べ方も解説

一年を通して手に入るじゃがいもですが、中でも春から初夏にかけて店頭に並ぶ「新じゃが」は、そのフレッシュな食感と独特の風味で多くの人々を魅了します。この記事では、新じゃがと通常のじゃがいもとの違い、日本各地におけるじゃがいもの旬の時期、鮮度を長く保つための適切な保存方法、さらに安全かつ美味しくじゃがいもを味わうための選び方や食中毒に関する注意点などを詳しく解説します。この記事を読むことで、新じゃがの美味しさを最大限に引き出すための知識を得て、いつもの食事がさらに豊かなものになるでしょう。さらに、じゃがいもを使った自慢のレシピもご紹介しますので、ぜひご家庭で旬の味覚を存分にお楽しみください。

じゃがいもの旬と、一年中楽しめる理由について

スーパーマーケットなどでは一年中じゃがいもが販売されているため、いつでも手軽に入手できる野菜という印象がありますが、実はじゃがいもにも旬が存在します。これは、日本各地でのリレー形式の収穫と、高度な保存技術のおかげで、常に市場への供給が維持されているためです。

主な産地と旬の時期

日本におけるじゃがいもの主要な産地は、国内生産量の約8割を占める北海道と、温暖な気候が特徴の九州地方です。これらの地域では、じゃがいもの旬の時期が大きく異なります。九州では、比較的早い時期である4月から5月頃に旬を迎え、新じゃがとして市場に出回ります。一方、寒冷地である北海道では、8月から10月頃、特に10月頃が収穫の最盛期となります。

じゃがいもの収穫は、5月頃に九州などの温暖な地域から始まり、6月には関西、7月には関東へと、まるで桜前線のように北上していきます。このように、日本全国で栽培時期と収穫時期が異なるため、一年を通して新鮮なじゃがいもを味わうことができるのが大きな特徴です。

一年中じゃがいもが手に入る理由

じゃがいもは、比較的長期保存が可能な野菜です。この特性と近年の貯蔵技術の進歩が組み合わさることで、一年を通してスーパーマーケットなどで販売することが可能になっています。適切な貯蔵設備を備えた農家では、温度を10℃前後に保ち、湿度の低い冷暗所で保存することで、収穫後から半年近くもの間、じゃがいもの風味を損なわずに美味しい状態を維持することができます。

収穫後に時間が経過しても品質を維持できる優れた貯蔵性があるため、じゃがいもは季節に左右されず、いつでも食卓に届けられる頼りになる野菜として、私たちの生活に深く根付いています。

新じゃがとは?特徴と通常のじゃがいもとの明確な違い

「新じゃが」という言葉を聞くと、普通のじゃがいもとは違う特別なものを想像するかもしれません。新じゃがは特定の品種を指すのではなく、収穫後すぐに出荷されるじゃがいも全般を意味します。収穫時期、食感、そして栄養価において、通常のじゃがいもとはっきりとした違いが見られます。

収穫時期の違い

通常のじゃがいもは、茎や葉が完全に枯れて、実が熟したタイミングで収穫されます。この状態になると、じゃがいも内部に栄養が十分に蓄えられ、皮も厚く硬くなり、長期保存に適した状態になります。私たちが普段スーパーで見かけるじゃがいもの多くは、収穫後に一定期間貯蔵・熟成されたものです。

対照的に、新じゃがは茎や葉がまだ青々としている、若い段階で収穫されます。収穫後、通常のじゃがいもが行う貯蔵や熟成のプロセスを省略し、速やかに市場へと出荷される点が大きな特徴です。そのため、新じゃがは主に春から初夏にかけて店頭に並び、旬の時期は5月~6月頃とされています。ただし、北海道産の新じゃがは収穫のピークが8月~10月であるため、夏から秋にかけて楽しむことができます。

食感と外観の違い

通常のじゃがいもは、皮が厚めで、豊富なでんぷん質を含むため、加熱するとホクホクとした食感が際立ちます。品種によっては煮崩れしやすいものもありますが、このホクホク感が様々な料理で重宝されています。

一方、新じゃがは比較的小ぶりで、水分を非常に多く含んでいることが特徴です。皮は非常に薄く、手で軽くこするだけで簡単に剥けるほど柔らかいため、皮ごと調理されることも少なくありません。この高い水分含有量から生まれる、みずみずしく、なめらかでしっとりとした口当たりと、じゃがいも本来の豊かな風味が魅力です。この独特の食感は、通常のじゃがいもでは体験できない、新じゃがならではのものです。

栄養成分の違い

じゃがいもの主な成分は、エネルギー源となるでんぷんですが、その他にもビタミンB群、ミネラル、食物繊維などが豊富に含まれています。

新じゃがで特に注目すべきは、**ビタミンC**の含有量です。ビタミンCは収穫からの経過時間とともに減少する傾向がありますが、収穫後すぐに市場に出回る新じゃがは、通常のじゃがいもに比べてより多くのビタミンCを含んでいます。さらに、じゃがいもに含まれるビタミンCは、でんぷんによって保護されているため、加熱調理による損失が少ないという利点があります。これは、一般的にビタミンCが熱や水に弱いとされる中で、じゃがいもが持つ特別な特性と言えるでしょう。

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じゃがいもの主な品種とその特徴・活用法

じゃがいもは、その種類によって風味、食感、形状、そして最適な調理法が大きく異なります。ここでは、日本で広く親しまれている代表的な品種である「男爵薯」と「メークイン」に焦点を当て、それぞれの特性と、それらを最大限に活かすための調理方法を詳しくご紹介します。

男爵イモ:ほっくりとした食感が魅力の粉質タイプ

男爵イモは、日本で最もポピュラーなじゃがいもの一つであり、豊富なでんぷん質を持つ「粉質タイプ」の代表的な存在です。ゴツゴツとした丸みを帯びた形状と、やや厚めの皮が特徴です。加熱すると非常に柔らかくなり、口の中でほどけるような、独特のほっくりとした食感を楽しむことができます。

粉質であるため煮崩れしやすい一面もありますが、その特性を活かすことで、より美味しく調理できます。男爵イモならではの風味とほっくり感は、**コロッケ**や**ポテトサラダ**、**マッシュポテト**、**じゃがバター**など、潰して使う料理に最適です。また、フライドポテトにすると、外側のカリカリ感と内側のほっくり感が絶妙なバランスを生み出します。

メークイン:煮崩れしにくくなめらかな粘質タイプ

男爵イモとは対照的に、メークインはでんぷん質が少なく、粘り気のある「粘質タイプ」のじゃがいもです。細長い楕円形で、薄くてなめらかな皮を持っています。加熱しても形が崩れにくく、しっとりとしたなめらかな口当たりが特徴です。

メークインの煮崩れしにくい性質は、料理の見た目を美しく保ちたい場合に特に役立ちます。そのため、**カレー**や**シチュー**、**肉じゃが**などの煮込み料理、**フライドポテト**、**炒め物**、**グラタン**、**ジャーマンポテト**など、形を保ったまま調理したい料理に最適です。男爵イモとは異なる食感と美しい仕上がりで、料理のバリエーションを豊かにしてくれます。

新鮮でおいしいじゃがいもの選び方

食卓に欠かせないじゃがいもを選ぶ際には、いくつかのポイントを押さえることで、より安全で風味豊かなものを選ぶことができます。新じゃがを選ぶ際も、通常のじゃがいもを選ぶ際も、共通して重要なポイントをご紹介します。

緑色の変色や発芽がないか確認する

ジャガイモを選ぶ上で重要なポイントは、皮が緑色に変色していないか、あるいは発芽していないかを注意深く見ることです。ジャガイモの芽や、光(太陽光や蛍光灯など)に晒されて緑色になった部分には、「ソラニン」や「チャコニン」といった自然毒素が含まれています。これらの毒素を大量に摂取すると、吐き気、嘔吐、腹部の痛み、下痢、頭痛といった食中毒の症状が現れることがあります。

一般的に、スーパーマーケットで販売されているジャガイモは、適切な栽培・管理が行われているため、毒素の濃度は低いと考えられます。しかし、家庭菜園で栽培されたジャガイモは、光に触れる機会が多いため、毒素の濃度が高くなる傾向があります。そのため、特に注意が必要です。もし購入したジャガイモに発芽が見られたり、緑色に変色している部分があれば、その部分を根元から厚めに、完全に切り取ってから調理するようにしてください。

表面に傷やしわがないか確認する

新鮮で美味しいジャガイモを見分けるには、表面の状態をチェックすることが大切です。表面が滑らかで、ハリがあるものが良品です。選ぶ際には、表面に傷がないか、しわが寄っていないかを確認しましょう。傷があると、そこから細菌が侵入し、ジャガイモの品質を低下させる可能性があります。また、表面にしわがあるジャガイモは、水分が失われて鮮度が落ちている兆候なので、避けるようにしましょう。

特に新じゃがは、皮が非常に薄いのが特徴です。新鮮な新じゃがの皮は、手で軽くこするだけで剥けるほど薄く、滑らかでツヤがあります。このような状態のジャガイモを選ぶことで、より風味豊かで美味しい新じゃがを堪能することができます。

ほど良い大きさや重さを確認する

可能であれば、ジャガイモを手に取って重さを確かめることをお勧めします。全体的に丸みを帯びた形状で、手に持った際にずっしりとした重みを感じられるものが、中身が詰まっていて美味しいジャガイモである可能性が高いです。このしっかりとした重さは、ジャガイモが順調に成長し、十分に栄養を蓄えていることを示しています。

反対に、見た目の大きさに比べて軽いジャガイモは、内部が空洞になっている「空洞症」の疑いがあり、食感や品質が劣る可能性があります。そのため、避けた方が良いでしょう。また、大きすぎるジャガイモも空洞症のリスクがあるため、適度な大きさのジャガイモを選ぶのがポイントです。

ジャガイモの安全な取り扱い:食中毒の注意点

ジャガイモは、私たちの食卓に欠かせない食材の一つですが、不適切な取り扱いをすると食中毒を引き起こす原因となることがあります。特に、家庭菜園で栽培したジャガイモや、保存状態が悪いジャガイモには、天然の毒素が含まれている可能性があるため、十分に注意することが重要です。

じゃがいもに含まれる自然毒

じゃがいもには、「ソラニン」と「チャコニン」という2種類の天然由来の有害物質が含まれています。これらはじゃがいも自身が身を守るために作り出すもので、通常はごくわずかしか含まれませんが、ある条件下では濃度が高まることがあります。特に注意が必要なのは、じゃがいもの皮、発芽した部分、そして光によって緑色に変わった部分です。また、十分に成熟していない若いじゃがいもも、これらの物質を多く含んでいる場合があります。

お店で売られているじゃがいもは、きちんと管理された環境で栽培・保管されているため、通常は有害物質の心配なく食べられます。しかし、家庭菜園で育てたじゃがいもは、育てる環境や収穫時期、保存方法によっては光に触れることが多くなり、有害物質が増える可能性があるため、特に注意が必要です。

食中毒の症状と原因

ソラニンやチャコニンをたくさん含んだじゃがいもを食べてしまうと、食後30分から半日くらいで、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢といった胃腸の不調や、頭痛、めまい、だるさなどの症状が出ることがあります。重症になることはまれですが、体調が良くない方や、体の小さいお子さんは影響を受けやすいので注意が必要です。

これらの有害物質は、じゃがいもが太陽光や蛍光灯などの光にさらされることで増えやすくなります。また、じゃがいもに傷がつくと、その部分から有害物質が作られやすくなります。適切でない保存環境や、長期間放置されたじゃがいももリスクが高まります。

安全に食べるための対策

じゃがいもによる食中毒を防ぎ、安心して食べるためには、以下の点に気をつけましょう。

  • **芽はしっかり取る**: じゃがいもから芽が出ている場合は、根元からしっかりと、少し厚めにえぐり取ってください。芽の周りには有害物質が多く集まっているので、丁寧に取り除くことが大切です。
  • **緑色の皮は厚く剥く**: 皮が緑色に変色している場合は、その部分を厚めに剥いてください。緑色は有害物質の存在を示すサインです。
  • **未熟なじゃがいもに注意**: 家庭菜園で採れたばかりの小さいじゃがいもは、特に皮の近くに有害物質が多く含まれていることがあります。皮を厚く剥くか、食べない方が安全です。
  • **適切な保存**: じゃがいもは、光が当たらない涼しい場所で保存することで、有害物質の生成を抑えられます。直射日光や蛍光灯の光が当たる場所での保管は避けましょう。
  • **早めに食べる**: 購入後はなるべく早く食べるようにし、状態が悪くなったじゃがいもは無理に食べずに処分することも重要です。

じゃがいもの保存方法:長持ちさせるコツ

じゃがいもは比較的長く保存できる野菜ですが、種類(新じゃがと普通のじゃがいも)や保存したい期間によって最適な方法が変わります。鮮度を保ち、食中毒のリスクを避けるための正しい保存方法を身につけましょう。

常温保存の基本

じゃがいもは、一般的に低温に弱い性質を持ちます。冷蔵庫のような低い温度下では、低温障害を起こし、品質が劣化する可能性があります。また、デンプンが変化し、甘みが過剰になることもあります。そのため、じゃがいもの保存は常温が基本となります。

冷暗所での保管

じゃがいもを長持ちさせる上で、保管場所として最適なのは「冷暗所」です。太陽光や照明などの光にさらされると、ソラニンやチャコニンといった有害物質が生成されやすくなります。したがって、光が当たらず、涼しい場所に保管することが重要です。

湿気を避け、風通しを確保

じゃがいもは湿気に弱い野菜です。湿度が高い場所で保存すると、カビが発生しやすくなり、品質劣化を早める原因となります。購入時にビニール袋に入っている場合は、速やかに取り出し、一つずつ新聞紙で包むことを推奨します。新聞紙は湿気を吸収するだけでなく、光を遮断する効果も期待できます。通気性の良いカゴや段ボールなどを利用し、風通しの良い場所で保管すると良いでしょう。また、リンゴを一緒に保管することで、リンゴから発生するエチレンガスがじゃがいもの発芽を抑制するとされています。

保存期間の目安

上記の方法で適切に保存した場合、通常のじゃがいもであれば数週間、状態によっては半年近く美味しさを保つことが可能です。

新じゃがの保存方法

みずみずしい新じゃがは、通常のじゃがいもに比べて水分量が多いため、保存できる期間が短めです。常温での保存であれば、大体1~2週間程度がおいしさを保てる目安となります。新じゃがならではの風味を存分に味わうには、できるだけ早く食べきるのがおすすめです。

冷蔵庫での保管

気温が高い時期や、室温が15℃を超えるような場合は、冷蔵庫の野菜室を活用しましょう。ただし、じゃがいもは寒さに弱いので、野菜室に入れる際は、一つずつ丁寧に新聞紙で包み、さらにポリ袋に入れて、冷えすぎから守る工夫が必要です。こうすることで、低温による品質劣化を防ぐことができます。

長期保存したい場合は冷凍保存

じゃがいもは水分を多く含んでいるため、生のまま冷凍すると、解凍した際に食感が損なわれ、水っぽく感じられることがあります。長期保存を希望する際は、少し手間を加えてから冷凍するのがおすすめです。

加熱してマッシュ状にして冷凍

じゃがいもを茹でるか蒸して、しっかりと加熱し、マッシュポテトの状態にしてから冷凍すると、解凍後もおいしく食べられます。粗熱を取ってから、ラップで小分けにし、冷凍保存用の袋に入れて、空気をしっかり抜いて冷凍庫へ。ポタージュやグラタンのベース、コロッケのタネなど、色々な料理にアレンジできて重宝します。

調理後の冷凍保存

フライドポテト、コロッケ、ジャーマンポテトといった、じゃがいもを材料とした料理を調理した後で冷凍するのも有効な手段です。この際も、小分けにして冷凍保存用袋に入れ、できる限り迅速に冷凍・解凍を行うことで、品質劣化を抑えることが可能です。

新じゃがを堪能するおすすめレシピ集

新じゃが特有の瑞々しさや薄皮は、シンプルな調理法によってその持ち味を最大限に引き出すことが可能です。さらに、品種ごとの特徴を把握することで、より一層美味しいじゃがいも料理を堪能できます。ここでは、新じゃがの個性を活かしたレシピと、一般的なじゃがいもの品種の特性を活かしたレシピをご紹介します。

電子レンジで手軽に!新じゃがバター

皮が薄くて水分を多く含む新じゃがは、じゃがバターにすることでその美味しさが際立ちます。電子レンジを活用すれば、手間をかけることなく手軽に調理でき、新じゃが本来の風味を思う存分味わうことができます。

材料(1人前)

  • 新じゃがいも 1個(小さめのもの)
  • バター 好きなだけ
  • 塩 ひとつまみ

作り方

  1. 新鮮な新じゃがいもを丁寧に水洗いし、皮は剥かずにそのまま、フォークで数カ所穴を開けます。
  2. 湿らせたキッチンペーパーで新じゃがいもを優しく包み込み、さらにラップでふんわりと覆います。こうすることで、加熱中に水分が逃げず、しっとりとした仕上がりになります。
  3. 電子レンジ(600W)で約3~5分加熱します。新じゃがいものサイズによって加熱時間を調整してください。竹串を刺して、抵抗なくスッと通れば加熱完了です。
  4. 熱いうちにラップとキッチンペーパーを取り除き、新じゃがいもに切り込みを入れ、バターを添えます。お好みで、少量の塩を振りかければ完成です。

皮ごとホクホク!新じゃがのフライドポテト

新じゃがいもの薄皮ならではの風味と、みずみずしい食感を堪能するなら、皮付きのままシンプルに揚げるフライドポテトがイチオシです。電子レンジでの下処理で、揚げ時間もぐっと短縮できます。

材料(2人分)

  • 新じゃがいも 2~3個
  • 揚げ油 適量
  • 塩、またはお好みのシーズニング 適量

作り方

  1. 新鮮な新じゃがいもを丁寧に洗い、お好みのサイズにカットします。小さめの新じゃがいもなら、丸ごと揚げるのもおすすめです。細長く切ったり、くし形に切ったりと、カット方法を変えれば食感の違いも楽しめます。
  2. カットした新じゃがいもをボウルに入れ、軽く水で洗い流します。こうすることで、表面の余分なでんぷん質が落ち、揚げ上がりがよりカラッとなります。
  3. 軽く水気を切った新じゃがいもを耐熱皿に並べ、電子レンジ(600W)で約5分加熱し、ある程度火を通します。この工程で、揚げ時間が短くなり、均一に火が通りやすくなります。
  4. 揚げ油を170℃前後に熱し、新じゃがいもを投入します。時々返しながら、全体がきつね色になるまで揚げ、油を切ります。
  5. アツアツのうちに塩を振り、お好みで胡椒やパプリカなどのスパイスを加えれば、さらに美味しく召し上がれます。

レンジで簡単!新じゃがで作るポテトサラダ

みずみずしい新じゃがは、電子レンジ加熱で手軽に調理するのがおすすめです。水っぽくなるのを防ぎ、素材本来の風味を活かした、ほくほく食感のポテトサラダが楽しめます。

材料(2人前)

  • 新じゃが 2個
  • きゅうり 1/2本
  • ハム 2枚(または、ベーコンやゆで卵など)
  • 玉ねぎ 1/4個
  • マヨネーズ 大さじ3~4
  • 塩こしょう 少量
  • 粒マスタード(お好みで) 小さじ1

作り方

  1. 新じゃがいもは丁寧に洗い、水気がついた状態でキッチンペーパーで包み、さらにラップで軽く包みます。
  2. 電子レンジ(600W)で、じゃがいものサイズに合わせて5~7分ほど加熱します。竹串を刺して、抵抗なく通るまで加熱してください。キッチンペーパーとラップを使うことで、水分を閉じ込め、均一に火が通ります。
  3. 加熱後、熱いうちに皮を剥き(新じゃがは皮が薄いので簡単に剥けます)、フォークなどでざっくりと潰します。
  4. きゅうりは薄くスライスして塩もみし、しっかりと水気を絞ります。ハムは細切りに、玉ねぎは薄切りにして水にさらし、辛味を取り除いてから水気を切ります。
  5. じゃがいもの粗熱が取れたら、残りの材料とボウルに入れ、マヨネーズ、塩こしょう、お好みで粒マスタードを加えて混ぜ合わせます。
  6. 全体が馴染んだら出来上がりです。

型崩れしにくいメークインでつくるグラタン

煮込んでも形が崩れにくいメークインは、グラタンなど、じゃがいもの形状を維持したい料理に最適です。とろけるような舌触りと、クリーミーなホワイトソースとの組み合わせは格別です。

材料(2人分)

  • メークイン(中サイズ) 2個
  • 玉ねぎ 1/2個
  • 厚切りベーコン 50g
  • 牛乳 200ml
  • 生クリーム 100ml
  • 薄力粉 大さじ1
  • バター 大さじ1
  • 溶けるチーズ 適量
  • 塩こしょう 少量
  • ナツメグ(お好みで) 少量

作り方

  1. メークインは丁寧に皮を剥き、均一な薄切りにします。切ったジャガイモはさっと水にさらし、しっかりと水気を拭き取ります。玉ねぎは繊維に沿って薄切りにし、ベーコンは1cm幅にカットします。
  2. フライパンにバターを溶かし、弱火で玉ねぎとベーコンを炒めます。玉ねぎが透き通ってきたら、薄力粉を加え、焦げ付かないように丁寧に炒め、粉っぽさがなくなるまで炒めます。
  3. 火をさらに弱め、牛乳と生クリームを少量ずつ加え、絶えず混ぜながらダマにならないように注意深く煮詰めます。ソースにとろみがついてきたら、塩こしょうで味を調え、お好みでナツメグを加えます。これで自家製グラタンソースの完成です。
  4. グラタン皿に、薄切りにしたメークインの半分を敷き詰め、その上からホワイトソースの半分をかけます。さらに残りのメークインを重ね、残りのホワイトソースを丁寧にかけます。
  5. 表面にたっぷりと溶けるチーズを乗せ、200℃に予熱しておいたオーブンで15~20分焼きます。チーズが溶けて、表面に焼き色がついたら完成です。

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まとめ

じゃがいもは年間を通して手に入る万能な食材ですが、特に春から初夏にかけて旬を迎える「新じゃが」は格別です。北海道では夏から秋にかけて収穫されるものも人気があります。新じゃがは、その水分量の多さ、薄い皮、そしてビタミンCが豊富であることが特徴です。一般的なじゃがいもが完全に成熟してから収穫・貯蔵されるのに対し、新じゃがは成長途中で収穫され、すぐに市場へ出荷されるため、他にはない風味と食感を楽しむことができます。

じゃがいもを選ぶ際には、芽が出ていないか、皮が緑色になっていないか、そして表面に傷やシワがないかをよく確認し、手に取った時にずっしりと重みを感じるものを選びましょう。これは、じゃがいもに含まれるソラニンやチャコニンといった天然毒素による食中毒を予防するために非常に大切です。もし緑色に変色している部分や芽が出ている部分があれば、必ず厚めに切り取ってから調理するようにしてください。

じゃがいもの保存方法としては、光と湿気を避け、風通しの良い涼しい場所での常温保存が基本です。特に新じゃがは水分を多く含み傷みやすいため、なるべく早く食べきるようにしましょう。保存する際は、高温多湿を避け、冷蔵庫の野菜室で新聞紙に包んで保存するのがおすすめです。長期間保存したい場合は、加熱してマッシュポテトにしてから冷凍保存すると良いでしょう。

新じゃがの美味しさを存分に味わうためには、皮ごと調理できるじゃがバターや、シンプルに塩を振って味わうポテトフライ、電子レンジで手軽に作れるポテトサラダなど、シンプルな調理法がおすすめです。また、男爵イモはホクホクとした食感が特徴で、コロッケやマッシュポテトに最適です。メークインは煮崩れしにくいので、カレーやシチュー、グラタンといった煮込み料理に向いています。これらの特徴を理解し、安全で美味しいじゃがいも料理を楽しみ、豊かな食生活を送りましょう。

新じゃがと通常のじゃがいもの最も大きな違いは何ですか?

新じゃがとは、まだ完全に成熟する前の若い状態で収穫され、収穫後すぐに市場に出回るじゃがいものことを指します。一方、通常のじゃがいもは完全に成熟してから収穫され、一定期間貯蔵・熟成させてから出荷されます。この収穫時期の違いが、新じゃがならではの皮の薄さ、みずみずしさ、そして豊富なビタミンCといった特徴を生み出します。通常のじゃがいもは、ホクホクとした食感で長期保存に適している点が異なります。

じゃがいもの芽や緑色の部分は口にしても大丈夫?

じゃがいもの芽や、日に焼けて緑色になった部分には、「ソラニン」や「チャコニン」という自然由来の有害物質が多く含まれています。これらの物質を大量に摂取すると、むかつき、嘔吐、腹部の痛みといった食中毒の症状が出るおそれがあります。そのため、芽は根元から包丁でえぐり取るように取り除き、緑色に変色した皮も厚めに剥くようにしましょう。特に、自宅の庭で育てたじゃがいもは、有害物質の濃度が高いことがあるので注意が必要です。

新じゃがの保存方法って、普通のじゃがいもと何か違うの?

はい、保存方法が異なります。新じゃがは普通のじゃがいもに比べて水分が多いため、保存できる期間が短く、およそ1~2週間が目安となります。保存する際は、日の当たらない、風通しの良い涼しい場所で、新聞紙にくるんで保存するのが基本です。ただし、気温が15℃を超えるようであれば、冷蔵庫の野菜室に入れるのも有効です。冷蔵庫に入れる際も、新聞紙で包んだ上でポリ袋に入れて、冷えすぎないように注意しましょう。普通のじゃがいもであれば、適切な環境で保存すれば半年近く保存することも可能です。

じゃがいもの品種、「男爵イモ」と「メークイン」って、どうやって使い分ければいいの?

男爵イモは、でんぷんを豊富に含んでおり、加熱するとホクホクとした食感になるのが特徴です。これは「粉質タイプ」と呼ばれます。煮ると崩れやすい性質があるので、コロッケやポテトサラダ、マッシュポテトなどに向いています。一方、メークインは、でんぷんの量が少なく、煮崩れしにくい「粘質タイプ」です。滑らかでしっとりとした食感が特徴で、カレーやシチュー、肉じゃがといった煮込み料理や、フライドポテト、グラタンなど、形を保ちたい料理に最適です。

新じゃがを使った簡単な料理のレシピって何かある?

新じゃが本来の味を活かせる、シンプルなレシピがおすすめです。例えば、「新じゃがバター」は、皮ごと電子レンジで加熱し、バターと塩を添えるだけで簡単に作れます。「新じゃがのフライドポテト」も、皮付きのままカットして水にさらし、電子レンジで軽く加熱してから揚げることで、カリッと美味しく仕上がります。また、電子レンジでホクホクに仕上げた「新じゃがのポテトサラダ」も、新じゃがならではの風味を堪能できる一品です。

新じゃがに含まれるビタミンCは、加熱調理で失われる?

ご安心ください。新じゃがのビタミンCは、熱に比較的強い性質を持っています。これは、じゃがいも特有のでんぷん質がビタミンCを保護する働きがあるためです。他の野菜に含まれるビタミンCは加熱に弱いことが多いですが、新じゃがの場合は比較的損失が少ないと言えます。特に、旬の新じゃがは、一般的なじゃがいもよりもビタミンC含有量が多い傾向にあります。

じゃがいも