ラカント血糖値
糖尿病を抱える方々にとって、日々の食生活管理は健康維持の要です。特に、甘いものを楽しむ際の甘味料選びは、血糖値への影響を考慮する上で非常に重要となります。市場には「ラカント」や「パルスイート」といったカロリーゼロ甘味料が多数存在しますが、これらが血糖値にどう作用するのかについては、多くの情報が錯綜し、しばしば誤解が生じています。本記事では、ラカントとパルスイートカロリーゼロが血糖値に与える影響について、一般的な誤解を解き明かし、その科学的根拠、安全性、そして日常生活での賢い活用方法を深掘りして解説します。糖尿病患者の方が甘味を賢く取り入れ、健康的な食生活を送るための確かな知識と実践的なヒントを提供することを目指します。
誤解を解く!ラカント・パルスイートと血糖値上昇の真実
糖尿病の食事療法において、甘味料の選択は多くの患者さんにとって頭を悩ませる問題です。特に「ラカントS」や「パルスイートカロリーゼロ」といった製品は、その「カロリーゼロ」という表示から「血糖値を上げない」と期待される一方で、「糖質」が含まれるのではないか、結果として「血糖値が上昇する」のではないか、といった疑問が頻繁に聞かれます。こうした甘味料に関する誤解は、正しい食生活の妨げになることも少なくありません。このセクションでは、これらの甘味料が血糖値に与える影響について、具体的な疑問点を基にその真実を解き明かしていきます。
インターネット上やコミュニティでは、甘味料に関する様々な情報が飛び交っていますが、時には不正確な情報によって混乱を招くこともあります。以前、ある読者の方から寄せられたコメントには、こうした甘味料に対する一般的な誤解が凝縮されており、多くの方が抱える疑問を代表するものだと感じました。そこで、そのコメントを引用し、具体的にどのような誤解が生じやすいのかを検証しながら、一つ一つ丁寧に解説していきます。
ラカント・パルスイートカロリーゼロの主成分「エリスリトール」とは
ラカントSやパルスイートカロリーゼロの主要な甘味成分は、エリスリトールと呼ばれる「糖アルコール」の一種です。このエリスリトールは、栄養学的には「糖質」に分類されますが、一般的な砂糖(ショ糖)やブドウ糖とは異なる特性を持っています。コメントで「澱粉は糖質そのもの」とありましたが、エリスリトールは澱粉とは全く異なる物質ですので、この点についてご認識の誤りがないようご注意ください。エリスリトールは、私たちの体内でほとんど吸収・代謝されずに排出されるため、血糖値への影響が極めて少ないと考えられています。
エリスリトールは、ブドウ、スイカ、メロンといった果物や、味噌、醤油、ワインなどの発酵食品にも自然に存在する天然由来の甘味料です。このように、日常的に口にする食品の中にも含まれていることから、その安全性は広く認知されています。体内でほとんど利用されないため、カロリーはほぼゼロとされ、糖尿病患者の方々が甘味を取り入れる際の選択肢として注目されています。
エリスリトールが血糖値を上げにくいとされるメカニズム
エリスリトールは、カロリーゼロの甘味料として知られていますが、その理由は摂取しても体内でほとんど吸収されないか、吸収されたとしてもエネルギー源として使われずに速やかに体外へ排出されるためです。この特性により、血糖値の上昇につながりにくいと考えられています。
実際、「エリスリトールは摂取後、体内で栄養素として利用されることなく、大部分がそのままの形で身体の外へ排出されます。この『栄養として利用されない』という点が、カロリーゼロ甘味料の主要成分となっている所以です。」と説明されています。
具体的には、エリスリトールは消化酵素による分解を必要としません。小腸で吸収された後、その約90%が血液中を巡り、最終的に腎臓を通じて尿として速やかに排泄されます。残りの約10%も大腸で吸収されることなく排出されるため、私たちの体内でエネルギーとしてほとんど消費されることはありません。
この独特の代謝経路により、エリスリトールは「糖質」に区分されつつも、血糖値の急激な上昇やインスリンの分泌を刺激する作用が少ないのが特徴です。これは、通常の砂糖であるブドウ糖が体内で完全に分解され、エネルギーとして利用されることで血糖値を高めるメカニズムとは根本的に異なります。
公的機関によるエリスリトールの評価と特性
一方で、「ラカント」や「パルスイートカロリーゼロ」といった甘味料の主要成分であるエリスリトールは、その公的な評価においても血糖値への影響が少ないことが示唆されています。厚生労働省が定める特別用途食品のためのエネルギー評価法(平成3年衛新第71号)や、平成8年5月施行の「栄養表示基準」に基づくエネルギー換算係数においても、エリスリトールのエネルギー値は0kcal/gと測定されています。
現在、エリスリトールは日本の食品表示基準において、難消化性糖質の中で唯一エネルギー換算係数が「ゼロ」とされており、かつ血糖値に影響を与えにくい甘味料として認識されています 。
その安全性についても、世界保健機関(WHO)と国連食糧農業機関(FAO)が共同で設置する食品添加物専門家会議(JECFA)が1999年に「一日摂取許容量(ADI)」を「特定せず」と評価しており、これは毒性が低い物質に付与される評価の一つです。さらに、EUの食品科学委員会(SCF)も安全性を認める結論を出しています。
使用実態とエビデンスの捉え方
「ラカントやパルスイートも通常の砂糖と同じように血糖値を上昇させる」というご意見を拝見しましたが、学術報告では、ラカントSは糖尿病患者の血糖値への影響がほとんどないことが確認されています 。 実際に、多くの糖尿病患者がこれらの甘味料を信頼して活用されている現状があります。
調理での使用と血糖値上昇の可能性
ラカントSやパルスイートの使用後に血糖値が上昇したと感じる場合、測定が甘味料単独で行われたのか、あるいは調理に使用したのかで解釈が変わります。もし調理にこれらの甘味料を使用した場合、料理に含まれる他の原材料(例えば、野菜や穀物など)由来の糖質が血糖値の上昇に影響する可能性が考えられます。
例えば、肉じゃがを作る際に砂糖をラカントSに置き換えても、主成分であるジャガイモに含まれる糖質によって血糖値は上昇し得ます。甘味料そのものが血糖値に影響を与えにくいとしても、料理全体の糖質量には注意が必要です。
「パルスイートカロリーゼロ」と「パルスイートカロリー90%カット」の違い
ここで重要な点として、「パルスイートカロリーゼロ」は血糖値にほぼ影響を与えない一方、「パルスイートカロリー90%カット」には血糖値に影響し得る粉末還元麦芽糖水飴が含まれています。この違いは、利用する上で特に注意すべきポイントです。
パルスイート製品には多様なバリエーションがあり、その主成分も多岐にわたります。「カロリーオフ」や「糖質オフ」と謳われている場合でも、配合されている甘味料の種類によっては、血糖値に影響するケースが考えられます。特に、麦芽糖水飴のような糖類を含む製品は、一般的な砂糖と同様に血糖値を押し上げる可能性があるため、商品を選ぶ際には必ず栄養成分表示を確認し、含有成分を把握することが肝心です。
ラカントSとは?その特徴と位置づけ
サラヤ株式会社が提供する「ラカントS」は、糖質制限中や健康的な食生活を目指す多くの方々から支持されている甘味料です。ここでは、その特徴と安全性に関する一般的な評価について整理します。
羅漢果とエリスリトールの天然由来成分
ラカントSの主成分は、二つの天然由来原料から成り立っています。一つは、中国広西チワン族自治区の桂林地方に古くから自生するウリ科の果実「羅漢果(ラカンカ)」から抽出された高純度エキス。もう一つは、トウモロコシなどを発酵させることで生成される甘味料「エリスリトール」です。
羅漢果の甘さの源である「モグロシド」は、砂糖と比較して非常に強い甘味を持ちながら、体内ではほとんど吸収・代謝されない特性が示唆されています。一方のエリスリトールも、ブドウ、メロン、スイカといった果物や、味噌、醤油、ワインなどの発酵食品にも自然に存在する成分です。このように、ラカントSを構成する主要成分は、いずれも自然界に由来する素材です。
国際機関による安全性評価
ラカントSの核となる成分の一つ、エリスリトールの安全性は、複数の国際的な評価機関によって評価されています。
1999年には世界保健機関(WHO)と国連食糧農業機関(FAO)による合同食品添加物専門家会議(JECFA)が、エリスリトールの一日摂取許容量(ADI)を「特定しない」と評価しています。この評価は、通常の食生活において摂取する量であれば、健康に害を及ぼす心配が少ないことを示しており、非常に安全性が高いと結論づけられたことを意味します。さらに、欧州連合(EU)の食品科学委員会(SCF)も、エリスリトールの安全性を認める見解を示しています。
ラカントが血糖値に影響を与えにくいとされる根拠
ラカントSが血糖値に作用しにくいのは、その主要成分であるエリスリトールの性質によるものです。
エリスリトールは体内に吸収されますが、私たちの体がエネルギー源として使うことは少なく、その大部分が尿として速やかに体外へ排出されます。このため、血糖値が上昇したり、インスリンの分泌が促されたりする可能性は低いとされています。通常の砂糖に含まれるブドウ糖とは異なり、特別な代謝経路をたどるため、摂取しても血糖値を大きく変動させにくいと考えられています。
ラカントの活用法
ラカントSは、血糖値への影響が少ない可能性があるという特徴だけでなく、日常的に置き換えやすい点も利点です。生活に取り入れる際は、甘味料そのものだけでなく、食事全体のバランスを前提に考えることが重要です。
ドリンクでの活用シーン
日常的なコーヒーや紅茶、手作りのスムージーなどに、砂糖の代わりにラカントSを加えることで、甘さを調整しやすくなります。毎日口にする飲み物から置き換えると、習慣化しやすいでしょう。
調理全般の甘味付け
煮込み料理、照り焼き、和え物、ドレッシング、ソースといった、砂糖が使われる幅広いジャンルの料理にラカントSを応用できます。砂糖と同等の甘味度合いをうたう製品もあるため、レシピ置換もしやすい一方、料理全体の糖質量には注意が必要です。
手作りデザート・お菓子
ケーキ、クッキー、プリン、ゼリーといった自家製スイーツを作る際、砂糖の代わりにラカントSを使うことで、甘味を調整しながら糖質摂取量を抑える工夫ができます。
使用時の注意点と健康への影響
過剰摂取による消化器症状
ラカントSの主成分であるエリスリトールは、キシリトールやソルビトールといった他の糖アルコールと同様に、一度に大量に摂取するとお腹が緩くなる傾向があります。これは、エリスリトールが大腸に到達し、腸内の水分バランスに作用するためと考えられています。
これにより、一時的にお腹がゆるくなる(下痢のような症状)可能性が指摘されています。個人差はありますが、成人でエリスリトールを約30~40g一度に摂取した場合に、このような症状が現れることがあるとされています。特に初めて使用する場合は少量から試し、体調を観察しながら調整することが無難です。
長期摂取と食行動(過食)
エリスリトールに限らず、カロリーゼロの甘味料を摂取することが食行動にどのように影響するかについては議論があります。甘味を感知しているにもかかわらず血糖値が上昇しないため、満足感や食欲に影響し得るという仮説もあります(ただし個人差が大きく、研究途上の論点も含みます)。日常的に多用するのではなく、目的に応じて適度に活用するほうが、食習慣の管理がしやすい場合があります。
加工食品全体のバランス
甘味料単体ではなく、甘味料が使用されている加工食品にも注意が必要です。「糖質オフ」「カロリーオフ」をうたう食品であっても、脂質やエネルギーが高い場合や、栄養バランスが偏る場合があります。栄養成分表示を確認し、食品全体としてのバランスを前提に選択しましょう。
人工甘味料全般の論点
甘味の強さによる影響
多くの人工甘味料は砂糖と比較して非常に強い甘味を持ちます。そのため少量で甘さを付けられる一方、強い甘味に慣れることで嗜好(甘味の欲求)が変化する可能性が議論されることもあります。個々の食生活や好みによって影響は異なるため、摂取頻度や量を意識しながら取り入れることが現実的です。
腸内フローラの変化
動物実験などでは、特定の人工甘味料が腸内フローラに影響を及ぼし得る可能性が示唆された報告もあります。すべての人工甘味料に当てはまるわけではなく、人での知見も含め今後の研究が継続しているテーマです。
低カロリー飲料と2型糖尿病リスクの関連
現時点では明確な因果関係は確立されていませんが、フランスNutriNet-Santéコホート研究では、非摂取者と比較して人工甘味料の高摂取者(男性16.4mg/日以上、女性18.5mg/日以上、これは飲料換算で1日約240ml相当)では2型糖尿病発症リスクが高かったと報告されています。
一方で、観察研究では「もともとリスクが高い人ほど低カロリー飲料を選びやすい」といった交絡の可能性も議論されます。水分補給の基本は水や無糖茶とし、低カロリー飲料は量と頻度を意識して取り入れるのが無難でしょう。
他の甘味料との比較と賢い選択
パルスイートの種類と特徴
パルスイート カロリーゼロ
この「パルスイート カロリーゼロ」は、アスパルテームとアセスルファムKという合成甘味料を主な原料としています。これらの成分は摂取しても血糖値にほぼ影響を与えないため、糖質制限中の方にも利用しやすいでしょう。砂糖の約200倍もの強い甘さを持つため、ごく少量で十分な甘みを引き出せます。日本の厚生労働省が安全性を認めている食品添加物ですので、通常の摂取量であれば過度な心配は不要とされています。
パルスイート カロリー90%カット
「パルスイート カロリー90%カット」には、粉末還元麦芽糖水飴が配合されています。これは糖アルコールの仲間であり、全くカロリーがないわけではありません。そのため、摂取量によっては血糖値がわずかに上昇する可能性も考慮しておくべきです。厳格な血糖コントロールを要する場合には、より血糖値への影響が少ない「パルスイート カロリーゼロ」のような製品の選択が推奨されます。
ラカントSが砂糖に近い甘さをうたう一方、パルスイートは少量でクリアかつ強い甘さを感じやすい傾向があります。いずれも加熱調理や製菓に活用できるため、配合されている原料の違いと、料理の仕上がりに求める甘さの質に応じて使い分けるのが現実的です。
ただし、「天然由来」という表現は「安全性」と直結するわけではありませんが、人工的な甘味料に抵抗を感じる場合は、羅漢果とエリスリトールを主成分とするラカントSを好む方もいるでしょう。
自然派・天然甘味料の選択肢
ステビア
ステビアは、キク科の植物から精製される自然由来の甘味料です。糖質を含まず、血糖値にもほとんど影響を及ぼさないとされ、糖質制限中の選択肢となり得ます。ただし、特有の風味があるため、料理や飲料との相性は好みが分かれることがあります。
羅漢果エキス単体の製品
エリスリトールが体質的に合わない、あるいは避けたい方のために、羅漢果エキスを主成分とした甘味料も選べます。こちらも血糖値に影響を与えにくいとされ、強い甘さが特徴です。
糖尿病管理における甘味料の総合的な役割
甘味料は、甘味を楽しみつつ糖質やカロリーの摂取を抑えるための「補助的な手段」として位置づけるのが基本です。甘味料に過度に依存したり、使用しているからといって他の食品の摂取量に無頓着になることは避けましょう。
糖尿病の管理には、バランスの取れた食事、定期的な運動、そして必要に応じた薬物療法など、多角的なアプローチが求められます。医師や管理栄養士のアドバイスを受けながら、ご自身の状態に合わせて甘味料を活用することが重要です。
血糖値への影響に関する一例としての検証結果
甘味料の血糖値への影響については、様々な検証が行われています。ここでは、無糖のブラックコーヒーに、それぞれ砂糖とラカントを5gずつ加えたものを摂取し、その後の血糖値の変化を記録した一例をご紹介します。
砂糖入りコーヒーの場合
砂糖を加えて飲んだコーヒーの場合、血糖値は摂取開始から緩やかに上昇し、およそ30分後に最も高くなりました。その後、飲用から約50分で元の基準値まで戻るのが確認されました。これは、一般的な糖質摂取時における血糖値の典型的な変化と言えます。
ラカント入りコーヒーの場合
対照的に、ラカントで甘みをつけたコーヒーを飲んだ場合、血糖値の上昇はほとんど見られませんでした。血糖値の変化は極めてわずかで、ほぼ正常な基準範囲内で推移したのです。ちなみに、砂糖を加えた場合とラカントを加えた場合で、コーヒーの甘さの感覚は同程度でした。
この一例は、ラカントが砂糖の代替として利用でき、血糖値を上昇させにくい可能性を示唆しています。この結果は、主成分であるエリスリトールが体内で代謝されず、血糖値に影響を与えにくいという科学的なメカニズムと整合するものです。
まとめ
本記事では、ラカントやパルスイートカロリーゼロといった甘味料が血糖値に与える影響について、誤解を整理し、根拠の位置づけと日常での使い方を解説しました。
ラカントSの主要成分であるエリスリトールは、栄養学的には「糖質」に分類されますが、体内でほとんど吸収・代謝されずに排出されるため、血糖値を上げにくいと考えられており、カロリーもゼロです。一方で、調理で他の糖質を含む食材と組み合わせる場合は、食材由来の糖質が血糖値に影響する可能性がある点に注意が必要です。また、パルスイートには「カロリー90%カット」のように、血糖値に影響し得る成分を含む製品もあるため、製品名だけで判断せず成分表示を確認することが重要です。
甘味料は糖尿病管理を補助する道具の一つであり、食事療法・運動療法・薬物療法といった包括的な取り組みの中で、目的に合わせて賢く使うことが現実的です。不安がある場合は、医師や管理栄養士に相談し、ご自身の生活に合った選択を行いましょう。
よくある質問
ラカントやパルスイートは本当に血糖値を上げないのですか?
ラカントSに多く含まれるエリスリトールや、パルスイートカロリーゼロに含まれる甘味成分は、一般に血糖値へ与える影響が小さいとされています。ただし、体質や摂取量、摂取状況(単体か、食事・調理と一緒か)で見え方が変わることがあります。また、「パルスイートカロリー90%カット」のように、粉末還元麦芽糖水飴が含まれている製品は、血糖値に影響する可能性があるため注意が必要です。
ラカントの摂取が糖尿病発症につながる可能性はありますか?
ラカントSの主要成分であるエリスリトールは、それ自体が血糖値を上昇させたり、体内のインスリン分泌を刺激したりする作用はほとんどないとされています。このため、ラカントSを摂取することが直接的に糖尿病を引き起こすリスクは低いと考えられています。ただし、甘味料の利用が食行動(間食の増加など)に影響し得るという議論もあるため、全体としての食事バランスと摂取量が重要です。
人工甘味料は健康に良くないと聞きますが、実際はどうなのでしょうか?
日本国内で一般的に流通している人工甘味料は、厚生労働省による厳格な安全性評価を経て認可されており、一日に摂取しても安全とされる許容量(ADI)も明確に定められています。通常の摂取量であれば、健康に悪影響を及ぼす心配は少ないとされています。一方で、摂取量が多いケースに関する観察研究の報告もあるため、摂取頻度・量を意識して取り入れるのが現実的です。
ラカントを過剰に摂取するとどうなりますか?
ラカントSに含まれるエリスリトールは、一度に大量に摂取した場合、体内で完全に消化吸収されずに大腸まで到達することがあります。これにより、一時的にお腹がゆるくなる(下痢のような症状)可能性が指摘されています。個人差はありますが、成人でエリスリトールを約30~40g一度に摂取した場合に、このような症状が現れることがあるとされています。少量から試し、体調に合わせて調整してください。
糖尿病の方が甘味料を選ぶ際のポイントは何ですか?
「カロリーゼロ」「糖質オフ」などの表示だけで判断せず、主成分(エリスリトール、羅漢果、ステビア、アスパルテーム、アセスルファムKなど)を確認し、製品ごとの違いを把握することが重要です。また、甘味料が使われている加工食品では、脂質・エネルギー・全体の糖質量など、食品全体の栄養成分表示も合わせて確認し、食事全体のバランスの中で選びましょう。

