家庭菜園でちょっと変わった野菜を育ててみませんか? コールラビは、カブのような見た目ながら、茎が肥大した部分を食べるアブラナ科の野菜です。キャベツとカブの良いとこどりをしたような、ユニークな食感とほのかな甘みが楽しめます。緑色や紫色の皮も美しく、生食でも加熱調理でも美味しくいただけます。ビタミンや食物繊維も豊富で、食卓に彩りと健康をプラスしてくれるでしょう。
コールラビってどんな野菜?
コールラビは、アブラナ科に属するユニークな野菜です。外見はカブに似ていますが、食用とするのは地表近くで大きく膨らんだ茎の部分です。名前はドイツ語で「キャベツ」を意味する「コール」と「カブ」を意味する「ラビ」が組み合わさったもので、その名の通り、キャベツとカブの中間のような風味と食感を持っています。表皮の色は緑色または紫色で、生のままサラダにしたり、加熱して煮込み料理や炒め物にしたりと、様々な調理法で楽しめます。ビタミンC、カリウム、食物繊維などの栄養素が豊富で、健康的な食生活に役立つ注目の野菜です。
コールラビ栽培、3つのポイント
コールラビの栽培を成功させるためには、いくつかの重要なポイントを押さえる必要があります。まず、適切な栽培時期を選ぶこと、つまり、春まき栽培と夏まき・秋まき栽培のそれぞれの適期を守ることが大切です。適期に種まきをすることで、病害虫の被害を最小限に抑え、順調な生育を促すことができます。次に、病害虫対策をしっかりと行うことです。特に、アブラムシやヨトウムシなどの害虫による食害に注意し、早期発見と早期対処を心がけましょう。最後に、肥沃で水はけの良い土壌を用意し、丁寧な土作りを行うことが重要です。これらの基本を押さえることで、初心者の方でも比較的簡単にコールラビを育て、豊かな収穫を期待できます。
コールラビの栽培時期
コールラビの栽培適期は、大きく春まきと夏まき・秋まきの2つに分けられます。春まきの場合、3月下旬から4月上旬に種をまき、育苗後、5月下旬から7月にかけて収穫するのが一般的です。春は比較的気温が安定しているため、初期生育が順調に進みやすいというメリットがあります。一方、夏まき・秋まきの場合、7月下旬から8月上旬に種をまき、9月下旬から11月にかけて収穫するのが一般的です。冷涼な気候を好むコールラビにとって、秋の栽培は、より品質の良いものが収穫できる可能性が高まります。ただし、地域や栽培品種によって適期は多少異なるため、発芽適温(15〜25℃)と生育適温(15〜20℃)を目安に、最適な時期を選ぶことが重要です。
土づくり(新規の畑の場合)
初めてコールラビを栽培する畑では、植え付けの約2週間前までに土壌準備を済ませておく必要があります。まず、土を深さ20〜30cm程度まで丁寧に耕し、土壌の通気性と排水性を高めます。次に、堆肥や腐葉土などの有機物を1平方メートルあたり2〜3kgを目安に投入し、土壌の肥沃度と保水性を向上させます。コールラビはpH6.0〜6.5程度の弱酸性の土壌を好むため、必要に応じて苦土石灰などを散布して土壌酸度を調整します。最後に、元肥として化成肥料を均一に混ぜ込み、根が栄養を吸収しやすい環境を整えます。
植えつけ
苗床で育てた本葉が3~4枚程度の苗、または健全な市販苗を畑に植え付けましょう。植え付けの際は、根を傷つけないように注意し、株間は25~30cm程度確保してください。これは、コールラビの茎が太るスペースを確保するためです。畝間は40~50cmを目安に、適切な間隔を設けることで、風通しを良くし、病害虫の予防にもつながります。植え付け後は、根付きを良くするために、たっぷりと水を与え、生育状況を確認しましょう。
土寄せと下葉かき
植え付けから数週間後、コールラビの茎が大きくなり始めたら、株元に土を盛る「土寄せ」を行いましょう。土寄せは、肥大した茎を支え、倒れるのを防ぐだけでなく、根を保護し、乾燥を防ぐ効果もあります。また、下葉が黄色くなったり、密集して風通しが悪くなった場合は、適宜「下葉かき」を行いましょう。これにより、病害虫の発生を抑え、栄養が肥大する茎に集中し、より大きく品質の良いコールラビを収穫できます。
収穫
コールラビは、茎の肥大部が直径5~8cm程度になったら収穫時期です。品種や栽培時期によって多少異なりますが、一般的に植え付けから60~90日程度で収穫できます。大きくなりすぎると硬くなり、風味が落ちる場合があるため、時期を逃さず収穫することが重要です。収穫は、肥大部のすぐ下をナイフなどで切るか、株ごと引き抜きます。収穫したてのコールラビは、シャキシャキとした食感と、ほんのりとした甘みが特徴で、色々な料理に活用できます。
コールラビの保存方法

コールラビをおいしく長く保存するには、適切な保存方法を知っておくことが大切です。短期間保存する場合は、葉と肥大した茎を切り分けます。葉は水分を蒸発させるため、切り離すことで本体の鮮度を保てます。切り離した茎は、乾燥しないように新聞紙やキッチンペーパーで包んでからポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存します。この方法で約1週間から10日程度は鮮度を維持できます。長期保存したい場合は、皮をむいて薄切りや千切り、または使いやすい大きさにカットし、軽くゆでるか、生のまま冷凍用保存袋に入れて冷凍保存できます。冷凍したコールラビは、煮物や炒め物、スープなど加熱調理に適しています。
コールラビのガーリックグリル
コールラビのガーリックグリルは、特有の風味と食感をシンプルに堪能できるおすすめの調理法です。まず、コールラビの厚い皮をむき、厚さ1センチ程度の輪切りにします。フライパンにオリーブオイルとスライスしたニンニクを入れ、弱火で熱し、ニンニクの香りを引き出します。ニンニクの良い香りがしてきたら、コールラビを並べ、両面に焼き色がつき、中心まで柔らかくなるように丁寧に焼き上げます。焼き終わったら、塩と粗挽き黒コショウで味を調え、お好みで乾燥パセリやタイムなどのハーブをふりかければ完成です。シンプルながらも、コールラビ本来の甘みとニンニクの風味が絶妙に調和し、おかずやちょっとしたおつまみにも最適です。
まとめ
コールラビは、カブとキャベツの良さを兼ね備えたユニークなアブラナ科の野菜です。栽培に適した時期は春と秋で、適切な土壌準備、水やり、土寄せ、下葉の処理を行うことで、家庭菜園でも比較的容易に育てられます。収穫後は、冷蔵庫で約1週間、冷凍庫でさらに長期間保存できます。生のままサラダに加えたり、加熱して煮込み料理や炒め物にするほか、特にガーリックグリルにすると、コールラビ独特のシャキシャキした食感と甘みを最大限に味わえます。栄養価も高く、ビタミンCや食物繊維を豊富に含んでいるため、日々の食卓に彩りと健康をもたらす食材として、積極的に活用してみてください。
コールラビは生で食べられますか?
はい、コールラビは生のまま食べることができます。シャキシャキとした食感と、ほんのりとした甘みが特徴で、カブや大根のようにサラダや和え物として美味しくいただけます。皮をむいて薄切りや千切りにして、お好みのドレッシングをかけるだけで手軽に楽しめます。加熱すると食感が変わり、また違った美味しさがありますが、生のままでも美味しく栄養を摂取できます。
コールラビの収穫時期の見分け方を教えてください。
コールラビの収穫時期は、肥大した茎の直径が5〜8cmになった頃が目安となります。品種や栽培環境によって多少差がありますが、一般的に種まきから60〜90日程度で収穫時期を迎えます。大きくなりすぎると硬くなったり、風味が落ちたりすることがあるため、適切な時期に収穫することが大切です。実際に触ってみて、実がしっかりと締まっているかどうかを確認することも判断材料の一つになります。
コールラビの葉は食用になりますか?
はい、コールラビの葉も美味しく食べられます。葉の部分には、重要なビタミンやミネラルが豊富に含まれており、栄養面で優れています。ただし、生育が進むと葉が硬くなる場合があるため、できるだけ若くて柔らかい葉を選ぶのがおすすめです。調理方法としては、おひたしや炒め物、スープの材料など、ほうれん草や小松菜のように様々な料理に活用できます。収穫の際に切り落とした葉も、捨てずに有効活用しましょう。













