いももちは、さつま芋やお芋から作られた風味豊かな和菓子です。しっとりと柔らかな食感と自然な甘さが人気の理由です。また、長期保存が可能なため、昔から冷凍保存されてきました。ここでは、いももちを冷凍する際のポイントや賞味期限、解凍の仕方など、冷凍いももちに関する情報をご紹介します。
いももちの基礎知識
いももちは、素朴ながらも上品な風味が魅力の和菓子です。地域によって、使用する芋の種類や味付けが異なり、それぞれに個性的な味わいを楽しめます。北海道ではじゃがいもを使い、醤油とバターで風味づけ、岐阜県中濃地方では米と里芋を使い、生姜醤油や生姜味噌で味付けをしています。愛媛県今治市などでは、さつまいもを使い、あんこを包んできな粉をまぶしたスタイルが主流です。このように、地域ごとにいももちの素材や調理法が異なり、各地で愛される味になっています。 また、いももちは小さめに作れば冷凍保存が可能です。芋を潰して片栗粉などを加えることで、解凍後も食感の変化が少なく、おいしさを楽しめます。加熱と冷凍・解凍の温度変化を素早くすることがポイントとなります。このように、いももちは作り置きにも適した便利な和菓子なのです。
いももちを成形前に冷凍する方法
いももちを冷凍保存する際は、成形前の段階で行うのが最も便利な方法です。まずは、いもを洗ってむき、耐熱容器に入れてレンジで加熱します。フォークでつぶしながら蒸気を逃がし、冷めたらさらに細かくつぶします。つぶしいもに小麦粉を加え、しっとりとした生地に練り上げましょう。この生地を直径3cmほどの棒状に丸め、ラップで1つずつしっかりと包みます。包んだ生地を冷凍保存用の袋に入れ、冷凍庫へ。 解凍する際は、冷凍庫から出したばかりだと硬くて切れないので、1時間ほど常温に置くと包丁がはいるようになります。硬いままでカットすると手をケガする恐れがあるので注意が必要です。焼く際は、解凍が進む前に素早く焼くのがコツです。冷凍したいももちの保存期間は2〜3か月を目安としましょう。比較的長期保存が可能ですが、なるべく早めに食べきるのがおすすめです。成形前に冷凍保存することで、いつでも好みの大きさにカットして、本格的ないももちを手軽に楽しめます。
いももちを成形後に冷凍する方法
【冷凍保存とおいしい解凍方法】 成形後のいももちは、一つ一つラップに包んで空気に触れないようきっちりと巻き、耐熱のビニール袋やタッパーに入れて冷凍庫で保存しましょう。小分けにすれば取り出しも簡単です。 解凍する際は、自然解凍か電子レンジで加熱するのが一般的です。自然解凍なら袋のまま常温に戻し、電子レンジの場合はラップを外して加熱します。蒸気の加熱で、もちもちの食感が甦るのがポイントです。 また、凍ったままフライパンで焼く方法もおすすめです。少量の水を入れてふたをして蒸し焼きにした後、ふたを外し表面に焦げ目がつくまで焼けば完成です。中までしっかり火が通るのが美味しさの秘訣です。 さらに、解凍せずに180℃の熱した油に入れて3〜4分加熱すれば、サクサクッとした揚げいももちにもなります。焼いた時とはまた違った、カリカリッとした食感が楽しめます。 冷凍いももちは、しっとり柔らかく、熱々のうちにさまざまな調理方法で美味しくいただけます。保存期間は1ヶ月ほどが目安です。作り置きにも最適な便利な保存食品なのです。
いももちを焼いた後に冷凍する方法
焼き上がったいももちを冷凍保存する際は、まず熱々のいももちを食べ頃の温度まで冷ましましょう。いももちが冷めすぎないよう注意が必要です。次に、個々のいももちを耐熱性のある袋や容器に小分けして入れます。密閉できるものが適切でしょう。冷凍庫へ入れる前に、いももちの表面が軽く乾燥するのを待ちましょう。これにより、解凍時の水分逃れを防ぐことができます。 いももちが十分に冷えたら、密閉した袋や容器をそのまま冷凍庫に入れます。作り立ての状態であれば、保存期間は2〜3週間が目安となります。長期保存の場合は、解凍と再冷凍を繰り返さないよう気を付けましょう。また、品質低下を防ぐため、冷凍保存したいももちはできる限り早めに食べきることをおすすめします。 適切な冷凍保存方法を心得ておけば、作り立ての風味とモチモチ食感を損なうことなく、いももちを楽しめます。
いももち冷凍まとめ
いももちの美味しさを長期間楽しむには、冷凍保存が最適な方法です。冷凍のタイミングによって、3つの選択肢があります。まず、成形前の生のいもを薄切りにして冷凍庫へ入れる方法があります。この場合、細く切ることで凍結スピードを上げるのがポイントです。次に、いももちを成形した後に冷凍する手順もあります。この方法なら、解凍の手間なく直接焼くことができます。最後に、焼き上がったいももちを冷凍保存することも可能です。解凍さえすれば、そのままおいしくいただけます。保存のタイミングによって、使い分けることで手軽に本格的ないももちを楽しめるでしょう。
まとめ
いももちの冷凍は長期保存が可能ですが、適切な手順を踏まず期間が長すぎると品質が低下してしまいます。解凍時も素早く行い、食べ残しは再凍結せず、早めに食べきることが大切です。賞味期限は目安として冷凍3か月程度が理想的です。冷凍いももちは非常に便利ですが、手間をかけすぎず、旬のいももちの風味を損なわないよう注意が必要です。