暑い時期の水分補給や、食事のおともにあると便利なのが水出しの緑茶です。ティーバッグなら茶葉を量る手間が少なく、後片付けも簡単なため、忙しい日でも日常に取り入れやすいのが魅力です。とはいえ、入れっぱなしで味が濃くなりすぎたり、薄くて物足りなかったりと、意外と仕上がりに差が出ることがあります。この記事では、水出し緑茶をティーバッグでおいしく作る基本の手順と、味を整えるコツ、作り置きの考え方までまとめて紹介します。
ティーバッグで作る水出し緑茶の魅力
ティーバッグは、茶葉があらかじめ入っている分、毎回の茶葉量が安定しやすいというメリットがあります。水出しの場合は苦みや渋みが出にくく、口当たりがやさしい仕上がりになるため、緑茶が濃すぎると感じやすい方にもおすすめです。
また、冷蔵庫に入れておけばできあがるため、朝の準備や家事の合間でも仕込めます。飲みたいときにすぐ注げる状態にしておけるのも、水出し緑茶の便利な点です。

水出し緑茶をティーバッグで作る前の準備
水出し緑茶はシンプルな飲み物だからこそ、容器の状態で味が変わりやすいものです。におい移りを防ぐためにも、ピッチャーやボトルはよく洗い、しっかり乾かしてから使うと安心できます。
水は、軟水のミネラルウォーターや浄水器を通した水が緑茶の抽出には適しています。日本の水道水は軟水であり、緑茶の風味を引き出しやすい特性があります。
水道水を使う場合は、衛生面を考慮し、一度沸騰させてカルキを抜いた後、清潔な容器で速やかに冷蔵庫で冷ましたものを使用することをおすすめします。常温でゆっくり冷ますと雑菌が繁殖しやすくなるため、注意しましょう。
基本の水出し緑茶 ティーバッグの作り方
家族用にも作り置きにも使いやすい、1リットルの基本レシピです。自家製水出し緑茶は保存料が入っていないため、冷蔵保存であっても、作った日から2~3日を目安に飲み切るようにしましょう。
水出し緑茶(1リットル)
材料
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水:1リットル
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緑茶のティーバッグ:3~4個(茶葉量10g相当を目安に調整 ※1)
※1 標準的な水出し緑茶は茶葉10g/1Lが目安とされます。お使いのティーバッグの茶葉量をご確認いただくか、商品パッケージの指示に従って調整してください。(出典: 三国屋製茶後藤商店 水出し緑茶の作り方, URL: https://www.mikuniyazengoro.com/f/mizudashi, 最終確認日:2023年10月27日)
作り方
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清潔な冷水ポットに水を入れる。
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ティーバッグを入れ、全体が水に浸かるように沈める。
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ふたをして冷蔵庫に入れ、6時間~半日(12時間程度)置く
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好みの濃さになったら軽く混ぜてから注ぐ。
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すっきり飲みたい場合は、飲み頃でティーバッグを取り出す。
時間を短めにするとさっぱり、長めにすると香りとコクが出やすい傾向があります。最初は中間くらいの時間で作り、次回から好みに合わせて調整すると分かりやすいです。
※低温での抽出は茶の成分溶出に時間がかかるため、この時間を目安に調整してください。
(出典: 水温や抽出時間による、茶の抽出成分の変化(世界緑茶協会動画、農研機構 物部真奈美先生), URL: https://www.youtube.com/watch?v=8bO0-AfGCZ0, 最終確認日:2023年10月27日)
もっと早く作りたいときの時短の考え方
水出しはじっくり抽出する分、安定した味になりやすい一方で、すぐ飲みたいときには向きません。そんなときは、ティーバッグの数を増やして短時間で濃さを出す方法が使えます。
例えば、同じ1リットルでもティーバッグを3個にして抽出時間を短くすると、早めに飲める濃さになりやすいです。濃すぎたと感じたら、飲むときに少し水を足して整えると失敗が減ります。
おいしく作るためのコツ
ティーバッグは簡単ですが、仕上がりに差が出るポイントがあります。ここを押さえると、毎回の味が整いやすくなります。
ティーバッグはしっかり浸ける
水面に浮いたままだと、抽出が偏って薄く感じることがあります。最初に軽く押して沈めるだけでも、味が均一になりやすいです。
できあがり前に混ぜる
水出し緑茶は成分が底にたまりやすいので、注ぐ前に一度だけ軽く混ぜると、最初の一杯と最後の一杯の差が出にくくなります。
入れっぱなしにするかは飲み方で決める
ティーバッグを入れたままでも作れますが、味の変化を避けたい場合は、飲み頃で取り出す方がすっきり保ちやすいです。ゆっくり飲む日ほど、取り出しておくと最後まで飲みやすくなります。
飲みきれない時やアレンジに:水出し緑茶で作る「緑茶シャーベット」
作った水出し緑茶を、そのまま別の楽しみ方に変える簡単アレンジです。
緑茶シャーベット(2〜3人分)
材料
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水出し緑茶:300ml
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砂糖:大さじ2
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レモン汁:小さじ1(お好みで)
作り方
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水出し緑茶に砂糖を入れてよく溶かす。
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お好みでレモン汁を加え、さっぱり感を足す。
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保存容器に入れて冷凍庫で冷やす。
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1時間ごとにフォークで全体をほぐし、粒を作る。
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2〜3回ほぐして、シャリっとした食感になったら完成。
甘さは控えめでも作れます。食後やお風呂上がりの口直しにも使いやすいです。
まとめ
水出し緑茶をティーバッグで作る方法は、手間を減らしつつ、毎日の飲み物を整えやすいのが魅力です。基本は水とティーバッグを入れて冷蔵庫で待つだけですが、濃さは抽出時間と個数で変わるため、最初は標準の作り方から始めて微調整すると失敗しにくくなります。ティーバッグをしっかり浸ける、注ぐ前に軽く混ぜる、飲み頃で取り出すなど、小さなコツで味の安定感が上がります。まずは今日の分を仕込んで、気軽に水出し緑茶のある暮らしを試してみてください。

水出し緑茶をティーバッグで作るとき、何時間くらい置けばいいですか?
目安は3〜6時間ですが、さっぱりした味が好きなら短め、しっかりした味が好きなら長めが向きます。冷蔵庫の温度やティーバッグの中身の量によっても出方が変わるので、最初は中間の時間で作り、次回から好みに合わせて調整すると安定しやすいです。
ティーバッグは入れっぱなしでも大丈夫ですか?
入れっぱなしでも作れますが、飲むペースがゆっくりだと、後半で濃さの印象が変わることがあります。すっきり飲みたい場合は、好みの濃さになった時点で取り出しておく方が、最後まで味が整いやすいです。取り出すタイミングを決めておくと、毎回の仕上がりが揃いやすくなります。
水出し緑茶が薄いと感じるときはどうしたらいい?
ティーバッグの数を1つ増やすか、抽出時間を少し延ばすのが分かりやすい方法です。いきなり長く置くより、まずはティーバッグを増やしてみる方が、味の方向性が読みやすいこともあります。逆に濃くなりすぎた場合は、飲むときに少し水を足すと整えやすいです。
作り置きした水出し緑茶は、どのくらいで飲み切るのがいいですか?
自家製の水出し緑茶は保存料が含まれないため、冷蔵保存であっても、作ってから2~3日を目安に飲み切るようにしましょう。時間が経つと香りが落ちるだけでなく、雑菌が繁殖するリスクも高まります。注ぐ回数が多いほど容器の口元が触れやすいため、清潔に保つことと、早めに飲み切ることが大切です。飲む量が読めない日は、少なめに作って途中で追加する方が安心です。(出典: 水出し緑茶は危険って本当?安全に飲む方法も紹介!(茶専門サイト), URL: https://cha10.jp/media/mizudasicha-kiken/, 最終確認日:2023年10月27日)
同じティーバッグで2回目も作れますか?
もう一度水を足して使うことはできますが、1回目より味が薄くなりやすく、香りの印象も変わります。すっきりした飲み口が好みなら2回目も合うことがありますが、しっかりした緑茶感を求める場合は、新しいティーバッグに替えた方が満足しやすいです。飲み方に合わせて使い分けると無理がありません。

