いちじく おいしい食べ方

いちじくは、その豊かな風味と甘みから"果実の女王"とも呼ばれる人気の果物です。ただし、いちじくには熟し過ぎるとカビが生えやすいという特性があり、適切な食べ方が重要となります。今回は、いちじくの美味しい食べ方と、鮮度を保つコツをご紹介します。

イチジクのおいしい食べ方

いちじくは、濃厚な香りと滑らかな食感が魅力的な果物です。新鮮ないちじくは加工せずにそのまま味わうのが一番おいしい食べ方です。まずは軽く水洗いをして、つややかな皮の部分からかぶりつけば、中の柔らかい果肉の甘みと絶妙な舌触りを堪能できます。 一方で、いちじくは料理の素材としても活躍します。サラダに薄く輪切りにしたいちじくを散らせば、彩りと風味を添えられます。またオーブンで15分ほど焼くと、甘みが凝縮されてワインやチーズの良い味方になります。 さらにデザートとしても美味しくいただけます。グリルやフライパンで軽く焼いた後、はちみつやヨーグルトと合わせれば上品な味わいに。いちじくを利用してタルトやケーキのフィリングを作れば、優雅な風味を演出することができるでしょう。

いちじくはどこまで食べられる?

いちじくは、ビタミンやミネラルが豊富に含まれた栄養価の高い果実です。熟したいちじくの実は、みずみずしくて甘酸っぱい味わいと独特の香りが楽しめます。生で食べるのはもちろん、ジャム、タルト、サラダなどにも使えて便利です。枝や茎、葉は食用にならないので、実のみを食べましょう。未熟な実は白い粘液が出て不快な味わいになるので避けましょう。いちじくの旬が短いのが残念ですが、ドライフルーツやジャム、ペースト、酢漬けなど加工品なら一年中いつでも味わえるのが魅力です。

剥き方のポイント

果物のおいしさを最大限に引き出す秘訣は、剥き方次第です。熟し具合に合わせて、手で剥くか包丁を使い分けましょう。果肉が硬めなら手で丁寧に剥くのがベストです。一方、しっかり熟したいちじくのように柔らかい場合は、くし切りにして包丁で剥くと崩れを防げます。まずは動画でコツを確認し、様々な果物の剥き方に挑戦してみてください。新鮮な風味と香りが口いっぱいに広がり、果物の魅力を存分に味わえるはずです。

いちじくはやさしく保存しよう!

いちじくは、とてもデリケートな果実です。鮮度が落ちやすく、軽い衝撃や水分でも傷つきます。そのため、大切な取り扱い方法があります。まずは、選び方からです。白い粉がたっぷりついている新鮮なものを選びましょう。購入後は、できるだけ早く冷蔵庫へ入れることが重要です。 冷蔵庫へは、個包装の状態のままでよいでしょう。空気に触れると酸化が進み、変色や風味の低下を招きます。個別にラップを巻いて密閉するか、ジッパー付き袋に入れるのがおすすめです。 このようにして冷蔵庫に入れれば、3日から5日ほどは新鮮な状態が保てます。もっと長期保存したい場合は、冷凍が賢明な選択肢です。予め軽く水分をふき取り、フリーザーバッグに入れて空気を抜けば、6か月程度は品質が維持されるでしょう。 こうしたちょっとした手間を惜しまなければ、いつでも美味しいいちじくを楽しめます。短い旬ではなく、一年中いちじくの恵みに預かれるのです。

いちじくのおすすめレシピはコレ!

プチプチ食感 キュートないちじくのカップケーキ ホットケーキミックスで作れるカップケーキにいちじくを加えれば、秋らしい味わいに。プチプチとした食感がアクセントになるいちじくは、生地の中にもたっぷり入っています。くるみを加えることで、素朴な香ばしさがプラスされ、ティータイムにぴったり。トッピングのホイップクリームとミントの爽やかな味わいが、いちじくの甘みを引き立てます。 いちじくのジャム いちじくの甘みをギュッと閉じ込めたジャム。材料はいちじく、砂糖、レモン汁の3つだけ。レモン汁がいちじくの味を引き立ててくれます。シンプルな味わいなので、パンに塗るだけでなくソースやドリンクとしても活用できます。旬のいちじくを煮詰める工程を楽しみながら、かわいいピンク色のジャムを作りましょう。

魅力たっぷりのいちじくは味わい方いろいろ!

いちじくは甘みと滑らかな食感が堪能できる一方で、ドライフルーツにすれば濃厚な味わいに変身します。お菓子作りの味方で、ケーキやタルトのフィリングにぴったり。大人の味わいを求める際は、洋酒に漬けるのがおすすめです。熟したいちじくは果汁がにじみ出るため、フレッシュジュースに加えるのも絶品。ロースト野菜と一緒にオーブンで焼いたり、パスタやサラダに取り入れるなど、料理にも大活躍します。生で食べるのはもちろん、グリルするなど調理法を変えれば、いちじくの魅力がさらに広がります。フレッシュ、ドライ、料理と、いちじくは用途によって様々な楽しみ方があり、魅力たっぷりの果物なのです。

まとめ

いちじくは口に入れた瞬間からジューシーな食感と甘みに魅了されますが、鮮度が落ちると風味が損なわれてしまいます。熟し過ぎたものは避け、軽く押してみて固さを確認し、柔らかすぎないものを選びましょう。冷蔵庫で保存する際はラップに包み、常温で食べる直前に取り出すのがおすすめです。生で食べるほか、ケーキやタルトなど素朴な甘味を生かしたデザートにも最適です。

いちじく