夏の暑い日々には、さわやかな冷たい果物が恋しくなりますね。そんな時、手軽に楽しめる冷凍フルーツは大切な味方です。特に、ビタミンCが豊富で甘みも十分なもも(桃)は、フルーツの中でも人気が高いと言えるでしょう。今回は、手軽で美味しい冷凍ももフルーツの魅力と、様々な活用方法をご紹介します。
長持ちさせるなら!桃の保存は冷凍がおすすめ
桃の旬は短く、新鮮さも保ちにくいフルーツですが、冷凍保存が最適な解決策となります。まず、熟した桃を皮ごと半分に切り、種を取り除きます。次に切れ目を入れ、一つずつラップで包んでから密閉できる袋に入れ、空気を抜いて冷凍庫へ。このようにすれば、桃本来の風味と栄養素をそのままキープできます。解凍時は自然解凍がベストで、生で食べるほか、フルーツサラダやスムージー、コンポートやジャムなど、様々な料理に活用できます。旬の時期を過ぎても、冷凍しておけば1年中新鮮な桃を楽しめる優れた保存方法なのです。
桃を丸ごと冷凍保存する方法
用意するもの・保存方法 まず、新鮮な桃を選びましょう。熟し過ぎず、少し硬めの実がおすすめです。水で洗った後、キッチンペーパーで丁寧に水気を拭き取ります。 次に、ラップとフリーザーバッグを用意します。桃をひとつずつラップで包み、できるだけ空気を抜いてください。 ラップに包んだ桃を、一つずつフリーザーバッグに入れ、空気を抜いて密封します。そのまま冷凍庫で保存してください。 丸ごと冷凍する桃の保存期間 冷凍保存しても、完全に傷みを止めることはできません。保存時の状態にもよりますが、おおよそ3〜4週間程度で食べ切るのがベストです。
桃をカットして冷凍保存する方法
桃の旬は短く、あっという間に過ぎ去りますが、冷凍保存すれば一年中美味しい桃を楽しめます。まずは新鮮で完熟した桃を選び、水分が多いため皮をむき種を取り除きます。次に桃を8つ程の同じ大きさの薄切りにカットし、ぬるま湯に浸して汚れを落とし、ざるに並べて水気を切ります。 この時点で冷凍してもよいのですが、より美味しく食べるために加工するのがおすすめです。レモン果汁をかけて酸味を足したり、はちみつで甘みを付けたりと、お好みの味付けをしましょう。加工後、桃を一枚ずつバットや皿に並べ、冷凍庫で30分ほど冷やして固めます。次にジッパー付き保存袋に入れ、空気を抜いて密閉します。このようにして冷凍すれば、1年間は美味しい桃を楽しめるでしょう。 変色を防ぐ秘訣は「レモン果汁」です。桃はカットすると酸化で茶色く変色してしまうため、食べやすい大きさにカットし皮をむいたら、すぐにレモン果汁をかけましょう。 小分けにラップで包み、フリーザーバッグに入れて密閉冷凍するのがおすすめです。大量に詰め込まずに、桃に余裕をもたせて保存するのがポイントです。3週間以内に食べきるのが理想的な保存期間となります。
冷凍した桃の解凍方法・食べ方
冷凍桃を最大限に楽しむ秘訣は、適切な解凍方法にあります。自然解凍とほんの少しの解凍で、桃の魅力を存分に引き出すことができます。 自然解凍は、桃の繊細な風味と食感を損なうことなく安全に味わえる王道の方法です。冷蔵庫に移して時間をかけてゆっくりと解凍させましょう。丸ごとの冷凍桃には、皮を剥いてシャーベットのように味わうのがおすすめ。15~30分ほど解凍して、まわりはとろけ、中はシャリッとした独特の食感が楽しめます。 カットした冷凍桃は、そのまま凍ったシャーベット状態か、常温に10分ほど置いて半解凍したものが最高。水分が出る前の、狭間の食感がたまりません。 こうした解凍の工夫次第で、冷凍保存された桃の魅力が存分に開花します。いろいろな食べ方を試して、この宝石のようなフルーツの豊かな味わいをお楽しみください。
もう余らせない!桃を使うアレンジレシピ6選
桃は、夏の味覚の代表格です。その魅力は、甘酸っぱい味わいと、なめらかな食感にあります。しかし、手に入れられる季節は限られているため、賢く消費したいものです。そこで、桃を無駄なく活用するアレンジレシピをご紹介します。 1. 桃のヨーグルトスムージー 脚付きグラスに盛られた桃のヨーグルトスムージー。ミキサーがなくても手軽に作れます。フリーザーバッグに材料を入れて手で揉み込めばOK。桃の香りとおいしさを丸ごと味わえる一品です。桃の食感を楽しみたい方は、形が残る程度に潰すとよいでしょう。 2. 桃のコンポートゼリー 脚付きグラスに盛られた桃のコンポートゼリー。皮ごと煮ることで、きれいな薄いピンク色に。桃のコンポートのやわらかな口当たりとゼリーが一体化し、絶品です。見た目も美しいので、おもてなしにぴったり。あまり甘くない桃を救済することもできますよ。 3. 桃のジンジャーエール 透明なグラスに入った、桃のジンジャーエール。甘味と辛味が見事に調和した清涼感あるドリンクです。フレッシュな桃ならではの香りとみずみずしさを堪能しましょう。市販のジンジャーエールに桃を合わせるだけでOKです。 4. 桃とモッツァレラチーズのカプレーゼ 半円の器に盛られた、桃とモッツァレラチーズのカプレーゼ。トマトを桃に変えたカプレーゼのアレンジ料理です。材料を切って和えるだけの簡単調理。ジューシーな桃とクリーミーなモッツァレラチーズが絶妙なハーモニーを奏でます。 5. 桃の冷製スープ 手付きのグラスに盛られた桃の冷製スープ。丸ごとの桃の風味豊かな一品です。牛乳やヨーグルトのすっきりした味わいが桃とマッチし、とても贅沢。材料をミキサーで混ぜるだけで作れます。 6. 生ハムと桃の冷製パスタ 見た目が華やかな桃入りパスタ。普段のごはんにも、特別な日にもおすすめです。桃の甘味と生ハムの塩味のバランスが絶妙で、あとを引くおいしさ。お酒には白ワインやシャンパンがぴったりです。
冷凍保存で桃を長くおいしく楽しもう
桃の風味を逃さずに、年中味わえるチャンスがあります。熟し過ぎない程よい熟度を選び、小分けにして冷凍保存すれば、いつでも新鮮な桃を楽しめるのです。そのままジューシーな食感と甘みを堪能したり、デザートにアレンジを加えたりと、様々な方法で絶品の桃を堪能できます。旬の期間は限られていますが、この賢い保存術であれば、一年を通して桃の魅力に浸ることができるでしょう。みずみずしく香り高い桃の味わいを、存分にお楽しみください。
まとめ
手軽に楽しめる冷凍ももフルーツは、夏の暑さを乗り切る強い味方となります。生の果物を上回るビタミンCの豊富さと甘みを持ち合わせており、ヘルシーなデザートやスムージーの材料としてだけでなく、お料理の素材としても大活躍します。家族みんなで楽しめる、優れた保存食品としての冷凍ももフルーツをぜひ活用して、元気で楽しい夏を過ごしましょう。