「食物繊維はダイエットの味方」って聞いたことありませんか? 実はこれ、本当なんです! 食物繊維は、腸内環境を整えるだけでなく、満腹感を持続させたり、糖や脂肪の吸収を穏やかにしたりと、ダイエットをサポートする様々な効果が期待できます。この記事では食物繊維がなぜダイエットに効果的なのか、そのメカニズムを徹底解説。おすすめの食品や、手軽に作れる美味しいレシピもご紹介します。食物繊維を賢く取り入れて、健康的で無理のないダイエットを始めましょう!
食物繊維がダイエットを後押しする理由
「なぜダイエットに食物繊維が良いのだろう?」と疑問に思っている方もいるかもしれません。生活習慣病の予防にも役立つ食物繊維は、ダイエットにも様々なプラスの効果をもたらします。ここでは、食物繊維がダイエットをサポートする主な働きについて、詳しく解説していきます。これらの効果を理解することで、毎日の食生活に食物繊維をより効果的に取り入れることができるでしょう。
脂質や糖質の吸収を抑え、肥満をブロック
食物繊維には、摂取した脂質や糖質の吸収を抑え、体外への排出を促す働きがあります。脂質と糖質は、私たちが活動するために必要なエネルギー源ですが、摂りすぎると肥満の原因になります。具体的には、余分な脂質は中性脂肪として蓄えられ、摂取量が多いほど肥満のリスクが高まります。また、糖質もエネルギーとして消費しきれない分は、最終的に中性脂肪に変わり、体内に蓄積されます。特に水溶性食物繊維は、消化器官内で脂質や糖質を包み込み、吸収される前に体外へ排出するのを助けるため、肥満予防に効果的です。
血糖値の上昇を穏やかにし、脂肪の蓄積をセーブ
食物繊維の、血糖値の急上昇を抑制する働きも、肥満予防に役立ちます。食事で糖質を一度に吸収すると、血糖値が急激に上昇します。すると、血糖値を下げるために、膵臓から大量のインスリンが分泌されます。インスリンは血糖値を下げる重要な役割を担いますが、同時に、余った糖質を中性脂肪として蓄える働きも持っています。そのため、インスリンが過剰に分泌されると、脂肪が蓄積しやすくなります。ここで、水溶性食物繊維を摂取すると、消化器官内で食物繊維がゲル状になり、栄養素の吸収速度を緩やかにします。その結果、糖質の吸収が穏やかになり、食後の血糖値の急上昇を防ぐことができるのです。また、善玉菌を増やすことも血糖値の急上昇を抑える効果があると考えられています[2]。血糖値の急上昇を防ぐことで、インスリンの過剰な分泌を抑え、脂肪細胞への過度な蓄積を効果的に防ぐことができるでしょう。
便通を整え、代謝の低下を防ぐ
便秘は、排便がスムーズにいかないだけでなく、身体に様々な不調をもたらし、ダイエットの妨げにもなります。日本消化器病学会の「慢性便秘症診療ガイドライン」によると、便秘は「排出すべき便が十分な量で、かつ快適に排出できない状態」と定義されています。ダイエット中に極端な食事制限や、脂質を完全に排除するような偏った食生活は、便秘を引き起こす可能性があります。便秘によって腸内に便が溜まると、消化器官の働きが鈍くなり、代謝が低下して痩せにくい体質になることがあります。また、腸内に便が長くとどまることで悪玉菌が増殖し、腸内環境が悪化します。悪玉菌が増えすぎると、栄養素を過剰に吸収してしまい、肥満の原因となることもあります。そのため、便秘改善に効果的な食物繊維を積極的に摂取することが重要です。不溶性食物繊維であるセルロース、ヘミセルロース、キチン、キトサンなどは、腸のぜん動運動を促進し、便のかさを増やす働きがあると考えられています[2]。これにより、便量を増やして腸壁を刺激し、腸の活動を活発化させて便通を改善します。一方、水溶性食物繊維は腸内の善玉菌を増やし、便を柔らかくすることで便秘の解消を助けます。アラビノキシラン(不溶性)、イヌリン、難消化性オリゴ糖、β-グルカン、ペクチン(水溶性)などは、発酵性食物繊維とも呼ばれ、腸内環境を整える善玉菌を増やし、その活動を活発にします[2]。善玉菌が増加することで、脂肪の蓄積を抑えるなど、肥満予防効果も期待できると考えられています[2]。便秘を予防し、健康的なダイエットを続けるために、食物繊維が豊富な食品を積極的に食事に取り入れましょう。
満腹感を持続させ、食べ過ぎをセーブ
水溶性食物繊維は、水分を吸収して腸内にとどまることで、満腹感を持続させる効果があると言われています[2]。特に、ペクチン、イヌリン、グルコマンナン、アルギン酸といった水溶性食物繊維がその効果を発揮し、食事と食事の間の空腹感を和らげ、ダイエットの敵である間食を抑制します。無駄なカロリー摂取を減らすことで、結果的に総摂取カロリーを抑え、無理のないダイエットをサポートします。
食物繊維の1日の目標摂取量と日本人の現状

「食物繊維は1日にどれくらい摂れば良いの?」と、具体的な摂取量を知りたい方もいるのではないでしょうか。日本では、アメリカやカナダの食事摂取基準を参考に、食物繊維の理想的な摂取量は成人で1日24gとされています。しかし、日本人の食物繊維摂取量が減少傾向にあるため、厚生労働省が発表した「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、成人男性は1日20~21g以上、成人女性は1日17~18g以上を目標摂取量としています[3]。また、厚生労働省は生活習慣病の予防を目的に、18〜64歳の1日あたりの摂取目標量を男性22g以上、女性18g以上と定めており、この数値は欧米の研究報告と国内の摂取状況に基づいています[3]。厚生労働省の「令和元年国民健康・栄養調査」によると、日本人の食物繊維平均摂取量は男性が19.4g、女性が17.5gであり、いずれも目標量に達しておらず、アメリカでの理想的な摂取目標量である24gには遠く及ばないことがわかります。かつては1日20g以上あった日本人の食物繊維平均摂取量は、「国民健康・栄養調査」によると、米や麦などの穀物、いも類、豆類といった食品の摂取量が減ったことで、食物繊維自体の摂取量も減少しています。肥満を予防し、健康的な体を維持するためにも、日本の目標摂取量に加え、理想的な摂取量である24gにできるだけ近づけるように、意識して食物繊維を摂取することが大切です。
ダイエットに役立つ食物繊維が豊富な食品
「食物繊維が多く含まれる食べ物は何があるの?」と、具体的な食品について知りたい方もいるでしょう。積極的に食物繊維を摂取するために、日々の食卓に取り入れやすい食物繊維が豊富な食品を種類別にピックアップしてご紹介します。これらの食品をバランス良く食事に取り入れることで、無理なく食物繊維の摂取量を増やすことができます。
野菜類
野菜は、食物繊維を摂るための重要な食品群であり、特に不溶性食物繊維を多く含んでいる点が特徴です。生のままでは量が多くて食べにくいと感じるかもしれませんが、蒸したり茹でたりといった加熱調理をすることで、量を減らしてよりたくさん食べることができます。また、加熱によって野菜本来の風味が増し、美味しく食べられるという利点もあります。例えば、ゴボウ、ニンジン、キャベツなどが良い例です。(文部科学省のデータに基づいた【食物繊維が豊富な野菜と、可食部100gあたりの食物繊維量】の詳しい情報は、対応する表をご覧ください。)
きのこ類
きのこ類も、食物繊維を豊富に含んでいる食品として知られています。シイタケ、エノキ、シメジ、マイタケなど、さまざまな種類があり、それぞれ異なる風味や食感を楽しむことができます。きのこ類は、炒め物や揚げ物だけでなく、スープや味噌汁の具材としても簡単に取り入れることができ、毎日の食事で食物繊維を摂取しやすい食品と言えます。低カロリーでありながら満腹感を得やすいので、ダイエットをしている方にもおすすめです。(文部科学省のデータに基づいた【食物繊維が豊富なきのこ類と、可食部100gあたりの食物繊維量】の詳しい情報は、該当の表をご参照ください。)
豆類
豆類は、食物繊維を非常に多く含む食品として広く知られています。食物繊維が多い食品としてサツマイモやゴボウを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、豆類はそれらを上回る量の食物繊維を含んでいます。具体例として、大豆にはゴボウの約3倍、ニンジンの約7倍もの食物繊維が含まれていると言われています。また、私たち日本人に馴染み深い餡子や豆腐、油揚げ、納豆といった豆の加工食品からも、効果的に食物繊維を摂取することができます。これらの食品はタンパク質も豊富なので、ダイエット中の栄養補給にも最適です。(文部科学省のデータに基づいた【食物繊維が豊富な豆類と、可食部100gあたりの食物繊維量】に関する詳しい情報は、該当する表をご覧ください。)
海藻類
海藻類もまた、食物繊維を豊富に含む食品です。ワカメ、ヒジキ、昆布、海苔などが代表的であり、特に水溶性食物繊維を多く含んでいます。ワカメなどは、乾燥ワカメやカットワカメといった手軽に使えるタイプが数多く販売されており、味噌汁やスープに入れるだけで、簡単に食物繊維を摂取できます。低カロリーでミネラルも豊富なので、健康的な食生活を送る上で、積極的に食生活に取り入れたい食品群です。(文部科学省のデータに基づいた【食物繊維が豊富な海藻類と、可食部100gあたりの食物繊維量】の詳しい情報は、該当する表をご参照ください。)
穀類
穀物は、食物繊維を摂取する上で欠かせない食品群です。しかし、現代の日本では、以前に比べて米や麦などの穀物を食べる機会が減っており、それが食物繊維不足の一因と考えられています。国の調査データによると、穀物の摂取量は昭和20年代をピークに減少傾向にあります。穀物の中でも、全粒粉や玄米には不溶性食物繊維が豊富に含まれ、ライ麦や大麦には水溶性食物繊維が含まれています。 精製された穀物は食物繊維が失われがちなので、玄米や全粒粉など、できるだけ精製度の低いものを選ぶのがおすすめです。玄米が苦手な場合は、三分づきや五分づきなど、精米度合いの異なるお米を試してみると良いでしょう。白米に混ぜて炊くことで、手軽に食物繊維を摂取できます。(文部科学省のデータに基づく【食物繊維が豊富な穀物と、可食部100gあたりの含有量】の詳細は、関連する表をご参照ください。)
果物類
果物からも食物繊維を摂取できます。手軽に食べられるため、おやつ代わりにするのも良いでしょう。ただし、食べ過ぎには注意が必要です。果物に含まれる果糖を摂りすぎると、体脂肪が増加する原因になることもあるため、適量を守ることが大切です。食物繊維が比較的多い果物としては、リンゴ、バナナ、柑橘類などが挙げられます。皮ごと食べられる果物は、皮にも食物繊維が豊富に含まれているのでおすすめです。(文部科学省のデータに基づく【食物繊維が豊富な果物と、可食部100gあたりの含有量】の詳細は、関連する表をご参照ください。)
健康的に痩せるための食事のポイント
ダイエット中に、「無理なく健康的に痩せるためには、どんな食生活を心がければ良いのだろう?」と疑問に思っている方は多いのではないでしょうか。特定の食品ばかりをたくさん食べたり、逆に特定の食品を極端に制限したりするような偏った食生活は、かえって太りやすい体質を作ってしまうことがあります。食物繊維が豊富な食品だけを摂取していれば、必ず健康的なダイエットができるというわけではありません。ここでは、健康的に痩せるための食事のポイントを9つご紹介します。これらのポイントを参考に、バランスの取れた食生活を目指しましょう。
ポイント1 摂取カロリーを消費カロリーより抑える
健康的なダイエットの基本は、摂取カロリーを消費カロリーよりも少なくすることです。体に脂肪が蓄積される主な原因は、食事から摂取するカロリーが、日々の活動や運動で消費するカロリーを上回ることです。カロリーオーバーを防ぐためには、まず自分の1日の消費カロリーの目安となる「推定エネルギー必要量」を知ることが大切です。(【日本人の推定エネルギー必要量(kcal)】の詳細は、関連する表をご参照ください。)摂取カロリーが推定エネルギー必要量を超えると、余ったエネルギーは脂肪として蓄えられます。つまり、食事から摂取するカロリーを消費カロリーよりも少なくすれば、基本的に体重は減っていくはずです。しかし、特定の食品だけを食べる、極端な食事制限をするなどの無理なダイエットは、エネルギー不足や栄養不足を招き、体に悪影響を及ぼす可能性があります。摂取カロリーを抑えるためには、食事制限だけでなく、ウォーキング、サイクリング、水泳などの有酸素運動を取り入れて、消費カロリーを増やすことも重要です。食事のカロリー計算と適切な運動を組み合わせ、無理のない健康的なダイエットに取り組みましょう。
ポイント2 アルコールと甘い物の摂取を制限する
ダイエット期間中は、脂肪の蓄積を避けるため、アルコールや甘い物の摂取を控えることが大切です。糖分を過剰に摂取すると、血糖値が急激に上昇し、それを抑制するために大量のインスリンが分泌されます。このインスリンの働きにより、消費されなかった糖分が脂肪として蓄積されやすくなり、結果的に体重増加につながります。アルコールも同様に、1gあたり7kcalと高カロリーであるだけでなく、中性脂肪の増加を促進します。そのため、アルコールの過剰摂取は中性脂肪の過剰な合成を引き起こす可能性があります。さらに、アルコールには食欲を増進させる効果があり、高脂肪のおつまみを摂取しやすくなるため、肥満の原因となります。アルコールが体内で分解される際には、その分解が優先されるため、同時に摂取した糖分や脂肪が蓄積されやすいという特徴もあります。このように、アルコールと甘い物は中性脂肪を増加させる主な原因となるため、ダイエット中は摂取量に注意が必要です。
ポイント3 食物繊維を豊富に含む食品から食べる
食事をする際は、まず食物繊維を多く含む食品から食べるように心がけましょう。特に水溶性食物繊維は、他の栄養素の吸収を穏やかにする働きがあるため、食後の血糖値の急上昇を効果的に抑制します。血糖値の急上昇を防ぐことで、インスリンの過剰分泌による脂肪の蓄積も防ぐことができ、効率的なダイエットをサポートします。ただし、食物繊維が豊富に含まれているからといって、どんな食品でも良いわけではありません。例えば、レンコンやカボチャ、イモ類などは食物繊維を含んでいますが、同時に糖質も多く含んでいるため、食事の最初に食べる野菜としては適していません。低糖質で食物繊維が豊富な葉物野菜(ホウレンソウ、コマツナなど)や海藻類(ワカメ、モズクなど)を選ぶことをお勧めします。
ポイント4 調理方法を工夫してカロリーを抑える
調理方法を工夫することでも、摂取カロリーを効果的に減らすことができます。普段から色々な調理方法で料理をしているかと思いますが、カロリーを抑えたい場合は、蒸す、茹でる、焼くなど、油の使用をできるだけ抑えた調理法が特におすすめです。調理法によって摂取カロリーが大きく変わる主な原因は、油の使用量にあります。油は体にとって重要なエネルギー源ですが、少量でもカロリーが高いです。例として、同じ豚ロース80gでも、揚げて調理されたトンカツは、しゃぶしゃぶと比較して2倍以上のカロリー差が生じます。摂取カロリーを減らすためには、できるだけ油を使わない調理法を選ぶなどの工夫をしましょう。また、調理に使う油だけでなく、脂身の多い部位を避ける、調理前に皮を取り除くなど、食材選びの段階で脂質を減らす工夫も有効です。
ポイント5 よく噛んで食事をする
食事の際によく噛むことは、健康的に体重を減らす上で重要なポイントです。よく噛んで食べることで満腹中枢が刺激され、満腹感を得やすくなるため、食べ過ぎを防ぐことができます。また、早食いを防ぎ、薄味でも満足できるようになります。「早食いはそんなに問題なのか?」と疑問に思う方もいるかもしれません。厚生労働省が実施した「国民健康・栄養調査」によると、早食いと肥満には関連性があることがわかっています。肥満の人はそうでない人よりも食事のスピードが速い傾向にあり、早食いの習慣がある人には肥満度が高い人が多いという結果が出ています。これは、噛む回数が少ないと脳が満腹を感じる前に大量の食べ物を摂取してしまうためと考えられます。よく噛んで食べることで、適量でも満腹感を得られるだけでなく、消費カロリーを増やす効果も期待できます。これは「食事誘発性熱産生(DIT)」によるものです。咀嚼回数と食事誘発性熱産生を比較した実験では、ゆっくりと食事をすることで咀嚼回数が増え、食事誘発性熱産生による消費エネルギーが増加することが確認されました。食物繊維を含む食品は噛み応えのあるものが多く、食事中の咀嚼回数も自然と増えるため、よく噛んで食べるには最適です。
ポイント6 バランスの取れた食生活を意識する
健康的な減量を目指すには、栄養バランスに配慮した食事が不可欠です。主食となるご飯やパンを中心に、肉や魚などの主菜、サラダなどの副菜、そして汁物を組み合わせ、多様な食材から栄養を摂取しましょう。日本の伝統的な「一汁三菜」は、理想的な栄養バランスを備えた食事スタイルと言えます。エネルギー源となる栄養素の理想的な摂取割合は、総エネルギー摂取量に対して、タンパク質が13~20%、脂質が20~30%、炭水化物が50~65%とされています。また、野菜は淡色野菜、緑黄色野菜といった色の違いや、根菜類、葉茎菜類、果菜類など、様々な部位のものを組み合わせ、1日に350gを目安に摂取することを推奨します。食事のバランスが崩れると、エネルギーの過剰摂取による肥満や、栄養不足による体調不良を引き起こす可能性があります。
ポイント7 朝食を欠かさず、体内時計を調整する
健康的なダイエットを成功させるためには、朝食を毎日摂ることが非常に重要です。人間の体内時計は24時間よりもわずかに長いため、定期的にリセットする必要があります。朝食を摂ることで、体内時計のリセット機能が正常に働き、代謝に関わる臓器や細胞のリズムの乱れを整え、体重増加を防ぐ効果が期待できます[4]。朝食を抜くと体内リズムが狂い、かえって太りやすい体質になるリスクがあるため、毎日必ず朝食を摂るようにしましょう。
ポイント8 夕食も規則的に摂取する
「夜に食べると太る」というイメージがあるかもしれませんが、実際には、ほぼ毎日夕食を食べる人と、そうでない人(夕食を抜くなど)を比較すると、後者の方が太りやすいという研究結果があります[6]。これは、夕食を抜くことで次の食事までの時間が長くなり、体が飢餓状態と判断し、次に摂取するものを効率的に蓄えようとする機能が働くためと考えられます。朝食や昼食と同様に、夕食もメニューの内容や食べ方に気を配りながら、毎日規則正しく摂ることをお勧めします。過度な食事制限は避け、バランスの取れた夕食を摂ることが、健康的なダイエットには不可欠です。
ポイント9 現実的な目標を設定し、定期的に体重を測定する
ダイエットを成功に導くためには、無理のない現実的な目標を設定し、その進捗状況を定期的に確認することが大切です。BMI(Body Mass Index)は、体重と身長から算出される肥満度の指標で、「体重(kg)÷(身長(m)の2乗)」で計算できます。厚生労働省は、健康上の観点から年齢別のBMI目標値を公表しており、例えば18~49歳では18.5~24.9、50~64歳では20.0~24.9、65~74歳では21.5~24.9が推奨されています[3]。この目標範囲内に収まるように自身の目標を設定し、毎日または定期的に体重を測ることで、食事や運動の管理がしやすくなり、より健康的にダイエットを進めることができます。漠然とした目標ではなく、具体的な数値目標を持つことが、モチベーション維持にも繋がります。
まとめ
食物繊維は、水溶性と不溶性の2種類に大別され、それぞれがダイエットを多角的にサポートします。水溶性食物繊維は、過剰な脂質や糖質の排出を促し、水分を保持することで満腹感を持続させます。また、血糖値の急上昇を抑制し、インスリンの過剰分泌による脂肪の蓄積を防ぎます。一方、不溶性食物繊維は、便のかさを増して腸の活動を活発化させ、肥満の要因となる便秘の改善に貢献します。さらに、両方の食物繊維、特に発酵性のものは腸内細菌のバランスを整え、脂肪の蓄積抑制や血糖値コントロールをサポートします。日本人の食物繊維摂取量は減少傾向にあるため、目標摂取量を意識して積極的に摂取することが重要です。食物繊維が豊富な食品としては、野菜、きのこ、豆類、海藻類、穀物、果物などが挙げられます。健康的なダイエットには、食物繊維の摂取に加えて、カロリー管理、アルコールや甘い物の制限、食事の順序や調理法の工夫、咀嚼回数の増加、バランスの取れた食事、規則正しい食生活、そしてBMIに基づいた適切な目標設定と体重管理が不可欠です。本記事の内容を参考に、無理のないダイエットを実践してください。
食物繊維はどのようにダイエットを助けるのですか?
食物繊維は、主に以下の4つのメカニズムでダイエットをサポートします。第一に、脂質や糖質の排出促進です。特に水溶性食物繊維は、消化管内で脂質や糖質を吸着し、吸収される前に体外へ排出することで、肥満を予防します。第二に、血糖値の急上昇を抑制します。水溶性食物繊維が消化管内でゲル状になることで、栄養素の吸収速度が緩やかになり、食後の血糖値の急激な上昇を抑え、インスリンの過剰分泌による脂肪蓄積を抑制します。第三に、便通を改善します。不溶性食物繊維は便の量を増やして腸を刺激し、水溶性食物繊維は善玉菌を増やして便を柔らかくすることで、便秘を解消し、代謝機能の低下や悪玉菌増殖による肥満のリスクを軽減します。特に、アラビノキシラン、イヌリン、難消化性オリゴ糖、β-グルカン、ペクチンなどの発酵性食物繊維は、善玉菌を増やし、脂肪蓄積の抑制や血糖値上昇の緩和に貢献します。第四に、満腹感の持続です。水溶性食物繊維は水分を吸収して膨張し、腸内に長く留まることで、満腹感を持続させ、間食や過食を防ぎます。
日本人が1日に摂るべき食物繊維の目標量は?
厚生労働省が発表した「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によると、成人の食物繊維摂取目標量は、男性で1日20~21g以上、女性で1日17~18g以上とされています[3]。生活習慣病予防の観点からは、18〜64歳の男女に対して、それぞれ男性22g以上、女性18g以上が推奨されています[3]。これらの目標量は、アメリカやカナダにおける理想的な摂取量(1日24g)を参考に、日本人の食生活の実情を踏まえて設定されました。しかし、実際の日本人の平均摂取量は、男性19.4g、女性17.5gであり、目標量を下回っています。健康維持と肥満予防のためには、目標量を意識して食物繊維を積極的に摂取することが望ましいとされています。
ダイエットにおすすめの食物繊維が豊富な食品は?
以下に、食物繊維が豊富な食品の例を挙げます。 野菜: ごぼう、人参、キャベツなど。加熱することで量を減らし、より多く摂取しやすく工夫しましょう。 きのこ類: しいたけ、えのき、しめじ、まいたけなど。低カロリーでありながら満腹感を得やすく、様々な料理に活用できます。 豆類: 大豆(ごぼうの約3倍、人参の約7倍の食物繊維を含む)、あんこ、豆腐、納豆など。タンパク質も豊富に含んでいます。 海藻類: わかめ、ひじき、昆布、のりなど。水溶性食物繊維が豊富で、低カロリーかつミネラルも豊富です。 穀類: 玄米、全粒小麦、大麦、ライ麦など。精製されていないものを選ぶのがおすすめです。 果物: りんご、バナナ、柑橘類など。手軽に摂取できますが、果糖の過剰摂取には注意が必要です。 これらの食品をバランス良く食事に取り入れることが大切です。













