シュークリームは、その軽やかなシュー生地とクリーミーな中身で多くの人を虜にするデザートです。しかし、その美味しさの裏にあるカロリーが気になる方も少なくありません。では、シュークリームを楽しみながらも体重増加を抑える方法はあるのでしょうか?この記事では、シュークリームのカロリーについての真実を解き明かしつつ、上手に摂取する方法や代替案を紹介します。甘いひとときを罪悪感なく楽しむためのヒントをぜひご覧ください。
シュークリームを食べると体重が増えやすいのか?
滑らかなクリームを詰めたシュークリームは、多くの人に愛されるスイーツです。甘さが魅力のこのデザートですが、気になるのがそのカロリーや糖質です。他のクリーム系スイーツと比較し、シュークリームのカロリーについて詳しく見ていきましょう。
シュークリーム1個のカロリーについて
60gのカスタードクリームを使ったシュークリーム1個(78.7g)は、155kcalです。ミニサイズのシュークリームはカロリーが低めですが、ついつい数を食べてしまうとカロリーが上がりやすいので気をつけましょう。食べる前に適量を決めるなど、食べ過ぎを防ぐ工夫が求められます。また、カスタードクリームの代わりにホイップクリームが使用されることもあります。ホイップクリームを使う場合のカロリーも考慮するようにしましょう。
●ホイップクリーム(30g):229kcal
●ホイップ&カスタードクリーム(30g・各15g):193kcal
※括弧内はクリームの使用量です。
シュークリームの炭水化物含有量
最近、食品に含まれる糖質をできるだけ抑える糖質制限ダイエットが人気を集めており、カロリーだけでなく糖質の量にも気を配る人が増えています。例えば、シュークリームは糖質が多いと思われがちですが、実際はどうなのでしょうか。炭水化物は主に糖質と食物繊維に分類されます。シュークリーム1個(78.7g)の炭水化物量は18.46gで、そのうち糖質は18.27gを占めます。その糖質の大部分は、砂糖が多く使われたカスタードクリームに由来しています。シュークリーム1個に含まれるカスタードクリーム60g中には、炭水化物が14.77g、そのうち糖質が14.67g含まれているのです。
過剰な糖質摂取による悪影響
シュークリームはクリームパンに比べて糖質が少ないとはいえ、過剰に食べるのは避けるべきです。それでは、糖質を過剰摂取すると体にどんな影響があるのでしょうか。ここでは、糖質の摂りすぎが体に与える3つの悪影響をご紹介します。
体重の増加
糖質の摂取により血糖値が上がると、膵臓はインスリンを分泌してこれを調整します。インスリンは糖質を脂肪に変換する役割を持っています。血糖値の上昇が緩やかであればインスリンの分泌も正常に行われますが、甘いものの過剰摂取で急激に血糖値が上昇すると、インスリンが過剰に分泌されてしまいます。その結果、脂肪が蓄積されやすくなり、体重増加を招くことがあります。
老化現象
過剰な糖質摂取は「糖化」という身体の現象を誘発し、老化を促進する要因の一つとされています。余剰な糖分が体内のタンパク質と結びつき、タンパク質が変性し老化を進める物質に変化してしまうことが原因です。糖化が進行すると、肌にシワやシミ、たるみを引き起こし、老化が早まると言われています。また、血管や内臓へのダメージにより、動脈硬化が進行し生活習慣病のリスクを増大させることがあります。
砂糖依存症
砂糖依存症とは、甘いものを欲しがり続けたり、摂取しないと落ち着かない状況を指します。疲れやストレスを和らげるために甘いものを食べると、脳は快感を覚えて依存が進みます。依存が進行すると、砂糖を処理する際に必要な栄養が不足しがちになり、その結果、ビタミン欠乏症が起こり、体の疲れや口内炎、貧血などの症状に繋がることがあります。
シュークリームを楽しむためのコツ
カロリーや糖質を気にする方に向けて、シュークリームを楽しむ際のヒントをご紹介します。ダイエット中にシュークリームが恋しくなったときの参考にしてみてください。
カロリー控えめで糖質オフの選択肢を探す
最近では、市販のシュークリームの中で、低カロリーや低糖質を特長としている商品が多く見られます。これらの商品は、パッケージにカロリーや糖質の情報が分かりやすく明記されており、たとえば糖質が50%削減されていることが視覚的に理解できるようになっています。
食後に楽しむ
空腹のときに甘いものを摂取すると、血糖値が急激に上昇することがあります。その結果、脂肪が蓄積されやすくなり、体重増加につながる可能性があります。しかし、食後に甘いものを摂ると、食事の消化・吸収が優先されるため、血糖値が急に上がるのをある程度防ぐことができます。また、ある程度満腹感があると食べすぎを避けることができるかもしれません。そして、よく噛んでゆっくり食べることも血糖値の急上昇を防ぐための工夫と言えるでしょう。