コリアンダー(パクチー)の全貌:歴史、効能、違い、多様な使い方とレシピを徹底解説
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コリアンダーは、独特の芳香で世界中の食文化を豊かにし、昔から薬草としても珍重されてきたセリ科の一年草です。日本では生の葉が「パクチー」として親しまれ、近年はその健康への効果にも関心が集まっています。この記事では、コリアンダーが持つ奥深い歴史的背景から、「コリアンダー」「パクチー」「シャンツァイ」といった様々な名前が存在する理由、そして科学的に証明された数多くの効能、さらに生の葉、種子(ホール・パウダー)それぞれの魅力的な活用法や具体的なレシピまで、コリアンダーのすべてを詳しく解説します。この記事を通じて、コリアンダーが秘める計り知れない魅力と、毎日の生活に取り入れるためのヒントをより深く理解していただけるでしょう。

コリアンダー(パクチー)とは?その豊かな歴史と世界での呼び名

コリアンダー(英語:Coriander)はセリ科の一年草であり、その起源は地中海沿岸地域にあります。この植物は、種はスパイスとして、生の葉はハーブとして世界中で使われており、特にアジア地域ではその存在感が際立っています。日本では生の葉がタイ語から来た「パクチー」、中国語から来た「シャンツァイ」といったさまざまな言葉で呼ばれることが多く、その多様な呼び名自体が、コリアンダーがいかに広範囲の文化に深く根ざしているかを示しています。古代ギリシャやローマ時代から利用されてきた歴史あるハーブであり、アジアからヨーロッパ、そして世界中の食卓を彩り続けてきました。特に、英国ナショナルトラスト協会が監修した書籍によれば、コリアンダーは薬草として少なくとも3000年以上の歴史を持つとされています。その歴史の深さは聖書や古代エジプトの文書、アラビアンナイトの物語にもその名が登場することからも明らかです。昔は中国で「永遠の命を与える」と考えられ、中世ヨーロッパでは媚薬として使われたという逸話も残っており、古代から現代に至るまで、世界中の人々を魅了し続けているハーブの一つであることがわかります。

コリアンダーの独特な味と香り:リーフとシードの違い

コリアンダーは、その部位によって味と香りが大きく異なるという特徴があります。具体的には、生の葉(リーフ)と種子(シード)では風味が大きく異なり、この違いがメイン料理からデザートまで、様々な料理での利用を可能にしています。

リーフの香りの特徴と好き嫌いの理由

生の葉の香りは非常に強く、人によっては「カメムシのような香り」と表現されることもあり、好みがはっきりと分かれる傾向があります。この強烈な香りに魅了される人は「パクチニスト」と呼ばれるほどの中毒性を感じ、食卓にあるだけで食欲をそそられる一方、苦手な人はその存在を避けるほどです。この独特な香りの主な成分は、デカナールやドデセナールといったアルデヒド化合物であり、これが人によって好き嫌いが分かれる要因とされています。

種子の持つ、柑橘を思わせる芳香

コリアンダーシードは、葉とは対照的に、明るく温かみのあるシトラスのような香りが特徴です。粉末状にすると香りは穏やかになりますが、ホール状のスパイスは、挽くことでより複雑で豊かな香りを放ちます。この種子の香りの主な成分はリナロールという化合物で、レモンやオレンジを連想させる、さわやかさと甘さを併せ持った香りを作り出しています。この香りの違いは料理の出来栄えに大きく影響するため、レシピに合わせて適切な部位と形状を選ぶことが大切です。

コリアンダー、パクチー、シャンツァイ:名前の違いを詳しく解説

コリアンダー、パクチー、シャンツァイという名前は、しばしば混同されますが、これらはすべて同じセリ科の植物を指す言葉で、単に言語が異なることによる呼び方の違いに過ぎません。具体的に言うと、「コリアンダー」は英語、「パクチー」はタイ語、「シャンツァイ」は中国語に由来します。ただし、日本での使われ方には若干の違いがあります。一般的に、生の葉の状態のものはタイ語の「パクチー」と呼ばれることが多く、種子の状態のものは英語の「コリアンダーシード」と呼ばれる傾向があります。

日本におけるパクチーブームの背景と「パクチスト」の誕生

近年、日本ではパクチーが大きなブームとなり、パクチー専門店が登場したり、熱狂的なファンが「パクチスト」と呼ばれる現象も起こっています。このブームは、独特な香りと風味が日本の食文化に新たな刺激を与えた結果と言えるでしょう。特に、エスニック料理の人気が高まる中で、パクチーはその異国情緒あふれる風味で多くの食通を魅了し、ハーブとしての確固たる地位を築きました。

海外旅行での注意点:地域による呼び名の違い

しかしながら、海外で「パクチー」と言ってもタイ以外の国では通じないケースが多いので注意が必要です。たとえば、英語圏では生の葉を指す場合、「コリアンダーリーフ」や、スペイン語に由来する「シラントロ(Cilantro)」と表現するのが一般的です。特に北米では「シラントロ」が広く用いられています。このように、訪れる国や地域によってコリアンダーの呼び方が異なるため、旅行先でスムーズに注文したり、食材を購入したりするためには、その地域で一般的な呼び名を把握しておくと良いでしょう。

タイにおけるコリアンダーの仲間たち

タイでは、一般的にコリアンダーとして知られている植物以外にも、「パクチー」と呼ばれるものがいくつか存在します。例えば、「パクチー・ラオ」は英語では「ディル」と呼ばれ、「パクチー・ファラン」は「ノコギリコリアンダー」または「オオバコエンドロ」として知られる、全く異なるセリ科の植物です。これらは同じセリ科に属していますが、コリアンダーとは種類が違います。日本で一般的にパクチーと呼ばれ、コリアンダーと同種なのは「パクチー・ラー」という種類です。このように、タイの食文化におけるハーブの多様性を示す例として、「パクチー」という名前が、実際には異なる植物を指すことがあることを理解することは、料理やハーブの知識を深める上で役立ちます。

コリアンダーシードの効能:伝統的な利用と現代科学

コリアンダーシードは、昔から薬用植物として世界中で使われてきた長い歴史を持っています。その優れた効能から、昔から薬草やハーブとして利用され、ハーブティーとしても親しまれてきました。現在でも、その幅広い健康効果について科学的な研究が進められています。ここでは、昔からの言い伝えと、近年明らかになった科学的な視点から見たコリアンダーシードの主な効能について詳しく解説します。

胃腸の健康維持とデトックス効果

コリアンダーシードは、胃腸の調子を整える効果があることが知られており、昔から消化を助けたり、胃腸の不調を改善するために利用されてきました。この働きによって、消化器系の機能をサポートし、食欲不振や消化不良の改善に役立つと考えられています。さらに、コリアンダーシードには、体内の不要なものを排出する効果も期待されています。体の中に溜まった老廃物や有害物質の排出を促進し、体の内側からきれいにするのをサポートすると言われています。

胃腸の健康を保つメカニズム

コリアンダーシードに含まれる精油成分には、胃腸の動きを活発にし、消化液の分泌を促す作用があります。これによって、胃もたれや腹部の膨満感といった消化不良の症状を和らげ、便秘の改善にもつながると考えられています。特に、食欲がない時や胃が重く感じる時にコリアンダーシードのハーブティーを飲むと、症状が楽になることがあります。

デトックス効果がもたらす健康への貢献

コリアンダーが持つデトックス作用は、主に利尿作用と抗酸化力によって発揮されます。利尿作用によって体内の不要なものを排出しやすくしたり、抗酸化作用によって酸化ストレスを軽減したりすることで、体の中から綺麗にする効果が期待できます。その結果、むくみ対策や美肌効果など、美容面での嬉しい変化も期待できるでしょう。ハーブティーとして親しまれており、毎日の健康管理や体内クレンジングの一環として活用されています。

血糖値コントロール効果と生活習慣病予防

近年の研究から、コリアンダーの種子には血糖値を下げる作用がある可能性が示唆されています。これは、特に生活習慣病の予防や血糖値の管理において、非常に重要なポイントとなります。

インスリンの働きをサポートとコレステロール値への影響

動物を使った実験では、コリアンダーから抽出された成分がインスリンの分泌を促し、血糖値の安定に貢献することが確認されています。インスリンは血液中の糖の量を調整する役割を担っており、その分泌が促進されることで、食事後の急激な血糖値の上昇を抑制することが期待されます。さらに、LDLコレステロールを下げる効果も報告されており、生活習慣病が気になる方々にとって、頼りになるハーブと言えるでしょう。 参考文献:Eidi M Bahar(2009)

抗酸化作用:体の老化を遅らせる

コリアンダーには、アスコルビン酸(ビタミンC)やフェノール化合物など、高い抗酸化作用を持つとされる成分が豊富に含まれています。これらの成分は、体内で発生する活性酸素を取り除き、細胞が酸化することによるダメージを和らげる効果が期待できます。

抗酸化成分の種類と作用

研究によれば、特にコリアンダーの根に、際立った抗酸化能力が認められています。抗酸化作用は、加齢による変化を緩やかにするだけでなく、がんや心疾患をはじめとする様々な疾患の原因となる細胞のダメージを抑制する上で、非常に大切です。普段の食生活にコリアンダーを取り入れることで、体の内側から健康をサポートし、若々しさを維持することが期待できます。 参考文献:Tang Kanthimathi(2013)

心臓の健康をサポートする効果

コリアンダーシードには、心臓病のリスクを低減する可能性のある成分が含まれているとされています。具体的には、高血圧やLDLコレステロール(悪玉コレステロール)の上昇といった、心臓病の主要なリスクファクターを管理する効果が期待されています。

血圧とコレステロールへの働き

動物実験において、コリアンダーシードの摂取が、LDLコレステロールの減少とHDLコレステロール(善玉コレステロール)の増加をもたらすことが確認されています。LDLコレステロールは動脈硬化の要因となり、HDLコレステロールは余分なコレステロールを回収する役割を担います。この結果は、動脈硬化の予防や心血管系の健康維持に貢献する可能性を示唆しており、食事を通して心臓の健康を維持したい方にとって、コリアンダーは有用な選択肢の一つとなるでしょう。 参考文献:Dhanapakiam Kumar(2008)

脳の炎症を抑え、不安を和らげる効果

伝統医学においては、コリアンダーは鎮痛、抗不安、抗けいれん作用を期待して用いられてきました。この伝統的な知識は、近年の科学的な研究によっても裏付けられています。

神経を守り、心を穏やかに

動物実験において、コリアンダーの葉が神経保護、不安軽減、抗けいれんといった作用を持つことが示唆されています。これらの研究から、コリアンダーが脳の炎症を抑え、精神的なストレスや不安を和らげる手助けとなる可能性が考えられます。特に、不安症候群の症状緩和や、脳内における神経伝達物質の調整作用に期待が寄せられています。加えて、アルツハイマー病などの神経変性疾患に対する治療薬としての応用も視野に入っており、脳の健康をサポートする新たな手段として注目されています。 参考文献:Pourzaki Abdul Majee(2010)

優れた抗菌・抗真菌作用

コリアンダーの葉は、その優れた抗菌作用で広く知られています。この特性は、食品の品質保持や、感染症から身を守る上で役立つと考えられています。

コリアンダーの抗菌・抗真菌成分を詳しく

より詳細な実験の結果、コリアンダーから得られる精油(エッセンシャルオイル)には、特にカンジダ属の真菌に対して強い抗真菌活性があることが判明しています。カンジダ菌は、通常は口の中や消化器官、皮膚などに存在している真菌ですが、免疫力が低下すると異常に増殖し、様々な不調を引き起こすことがあります。コリアンダーの抗真菌効果は、このような真菌による感染症の予防や治療を補助する可能性を示唆しており、天然由来の抗菌成分としての活用が期待されています。 参考文献:Freires Rosalen(2014)

コリアンダー(パクチー)の様々な利用法:葉、種子(原型・粉末)

コリアンダーは、その独特な香りと風味によって、葉の部分、種子の状態(そのまま、粉末)といった色々な形で様々な料理に使用されています。それぞれの形状が持つ特性を把握することで、コリアンダーの魅力を最大限に活かし、料理の可能性を広げることができます。

コリアンダー(葉/パクチー)の活用法:爽やかな香りを満喫

コリアンダーの葉、通称パクチーは、何と言ってもその際立つ芳香が持ち味です。多くの場合、生のまま食され、その清々しい香りを料理に添えることで、特にエスニック料理において食欲を刺激する風味を加えます。サラダの材料としてふんだんに使ったり、タイ料理のトムヤムクン、ベトナム料理のフォー、メキシコ料理のタコスなどの上に飾りとして添えたりするのが一般的です。また、炒め物や和え物、スープの風味づけとしても使用されますが、加熱しすぎると香りが失われやすいため、調理の終盤に加えるのが良いでしょう。日本の食卓では、刺身の薬味や蕎麦・うどんのトッピングとして、意外なハーモニーを体験することも可能です。葉の香りの強さから好みが分かれるため、提供する際は個々の好みに合わせて量を調整することが重要です。

手作りパクチーオイルのレシピ

パクチーならではの香りを手軽に味わいたい、あるいは保存期間を延ばしたい場合に役立つのが、自家製パクチーオイルです。オイルに香りを閉じ込めることで、様々な料理にパクチーの風味を手軽に加えることができます。以下に簡単なレシピをご紹介します。
材料
  • パクチーの葉と茎:50g(丁寧に洗い、水分をしっかり取り除く)
  • エクストラバージンオリーブオイル:150ml
  • 塩:ひとつまみ
作り方
  1. パクチーを粗く刻み、フードプロセッサーにかける。
  2. フードプロセッサーにオリーブオイルと塩を加え、滑らかになるまで混ぜる。
  3. 清潔な容器に移し、冷蔵庫で保存する。
このパクチーオイルは、サラダドレッシングのベースとして使用したり、パスタソースとして絡めたり、魚料理や肉料理の仕上げにかけるなど、幅広い用途で活用できます。冷蔵庫で数日から1週間程度保存できますが、できるだけ早めに使い切ることを推奨します。

コリアンダーシード(ホール)の効果的な活用法:柑橘系の芳醇な香りを最大限に

コリアンダーシードのホール(原型)は、葉(コリアンダーリーフ)とは異なり、温かく、そして鮮やかな柑橘を思わせる香りが際立っています。粉末状のものよりも香りが強く、料理に奥行きと複雑さを与える力があります。主に、カレーやシチューといった煮込み料理、自家製ピクルスやマリネ液、さらにソーセージやパテなどの食肉加工品に利用されます。興味深いことに、欧米では料理にアクセントを加えるため、そのまま口にしてその風味を楽しむ習慣もあります。

ホールスパイス、香りを引き出すための秘訣

ホールスパイスはその香りを最大限に引き出すために、油で炒めることが効果的です。例えば、本格的なカレーを作る際、最初に少量の油でコリアンダーシードをじっくりと炒め、香りが十分に立つまで熱することで、料理全体に奥深い風味を移すことができます。また、肉をローストする際に、軽く砕いたコリアンダーシードを表面に擦り込んだり、パン生地に混ぜ込んで焼き上げたりすることで、他にない香ばしさをプラスすることも可能です。自家製ピクルスを作る際、ピクルス液にそのまま加えるだけでも、爽やかな香りが広がり、野菜本来の風味をより一層引き立ててくれます。

コリアンダーシード(パウダー)の効果的な活用法:穏やかな香りを活かして

コリアンダーシードを細かく挽いてパウダー状にしたものは、ホールと比較して香りがマイルドで、料理に自然に溶け込みやすいという特徴があります。多くのインド料理やカレーにおいて、ベースとなるスパイスとして必要不可欠であり、その他、チリパウダーやガラムマサラなど、様々な混合スパイスの原料としても広く活用されています。パウダー状のものは、料理全体に均一に香りを広げたい時や、ホールの粒感が不要な場合に特に適しています。

パウダースパイス、加えるタイミングと注意点

パウダースパイスは一般的に、玉ねぎなどの香味野菜を炒めた後、他の材料と一緒に煮込む前に加えることが多いです。こうすることで、スパイスの香りが油に溶け込み、料理全体にその風味が行き渡ります。ただし、レシピに「コリアンダーパウダー」と指定されている箇所を、ホールスパイスを自分で挽いたもので代用する場合は注意が必要です。ホールとパウダーでは、香りの強さや揮発性が異なるため、同じ分量を使用すると、最終的な風味のバランスが変わってしまう可能性があります。一般的に、ホールを挽いてパウダーとして使用する場合、同量では香りが強くなりすぎる傾向があるため、使用量を調整するか、レシピに忠実にパウダーを使用することをおすすめします。

コリアンダー(パクチー)をとことん楽しむための厳選レシピ集

コリアンダーは、葉、根、種子の全てが料理に利用可能な、非常に便利なハーブです。ここでは、特にスパイスとしてのコリアンダーシードに焦点を当て、コリアンダー(パクチー)の様々な風味を最大限に活かせるレシピを厳選してご紹介します。いつもの食事がより豊かになる一品から、特別な日のための料理まで、コリアンダーが主役となる料理をぜひお楽しみください。

1. 本格的な豆と鶏肉のカレー

コリアンダーシードをたっぷりと使用した、香り豊かで本格的なインド風カレーです。ホールスパイスとパウダースパイスの両方を効果的に使うことで、奥行きのある香りと風味を引き出します。
材料(4人分)
  • 鶏もも肉:300g(食べやすい大きさにカット)
  • ひよこ豆(水煮):1缶(約200g、水分を切っておく)
  • 玉ねぎ:1個(細かく刻む)
  • トマト:1個(粗く刻む)
  • ニンニク:2かけ(すりおろす)
  • ショウガ:1かけ(すりおろす)
  • サラダ油:大さじ2
  • 水:200ml
  • 塩:小さじ1
  • パクチー(お好みで):適量
ホールスパイス
  • コリアンダーシード:小さじ1
  • クミンシード:小さじ1
  • カルダモン:3粒
  • ローリエ:1枚
パウダースパイス
  • コリアンダー粉末:大さじ1
  • クミン粉:小さじ1
  • ターメリック粉:小さじ1/2
  • 唐辛子粉:小さじ1/2 (辛さはお好みで調整)
  • ガラムマサラ:小さじ1/2
作り方
  1. 深鍋に植物油と粒状スパイスを入れ、弱火で加熱し、香りが立つまで炒めます。
  2. タマネギを加え、焦げ茶色になるまで丁寧に炒めます。
  3. おろしニンニク、おろしショウガを加え、香りが際立つまで炒めます。
  4. 鶏モモ肉を加え、表面の色が変わるまで炒めます。
  5. トマトを加え、ヘラで潰しながら炒め、水分が少なくなるまで煮詰めます。
  6. すべての粉末スパイスを加え、均一になるように炒め合わせます。
  7. ガルバンゾー、水、塩を加え、フタをして弱火で約15分間煮込みます。
  8. 火を止める前にガラムマサラを加えて軽く混ぜ合わせ、器に盛り付け、お好みでコリアンダーの葉を添えます。

2. マーマレードとコリアンダーが香るスペアリブ

甘さと酸味が特徴のマーマレードとコリアンダーの香りが絶妙なバランスを生み出す、特別なスペアリブのレシピです。オーブンで時間をかけて焼き上げることで、お肉は柔らかくジューシーに仕上がり、お祝いの席にも最適です。
材料(4人前)
  • 豚肉スペアリブ:600g
  • 植物油:大さじ1
合わせ調味料
  • マーマレード:大さじ3
  • コリアンダーシード(原型):小さじ2 (軽く砕いて香りを出す)
  • 醤油:大さじ2
  • 日本酒:大さじ2
  • みりん:大さじ1
  • おろしにんにく:小さじ1
  • 塩と黒胡椒:適量
作り方
  1. スペアリブにフォークで数回穴を開け、塩胡椒を擦り込む。
  2. 全ての調味料を混ぜ合わせ、スペアリブを最低1時間、理想的には半日~一晩漬け込む。
  3. オーブンを200℃に予熱する。
  4. オーブン用シートを天板に敷き、サラダ油を薄く塗る。スペアリブを並べ、マリネ液を少量かける。
  5. 200℃のオーブンで25~30分焼く。表面が焦げ付きそうな場合は、アルミホイルを被せる。
  6. 焼き上がったら、残ったマリネ液を煮詰めてソースとして、スペアリブにかければ更に美味しくなる。

3. 香り高いマカロニサラダ

定番のマカロニサラダに、コリアンダーシードの独特な香りを加え、ワンランク上の風味豊かな一品に。スパイシーな香りが食欲を刺激します。
材料(4人前)
  • マカロニ:150g
  • きゅうり:1本 (薄切り)
  • 玉ねぎ:1/4個 (薄切り)
  • ハム:4枚 (細切り)
  • マヨネーズ:大さじ4
  • コリアンダーシード(原型):小さじ1 (軽く潰して風味を引き出す)
  • マスタード:小さじ1/2
  • 塩と黒胡椒:少々
作り方
  1. マカロニはパッケージの指示に従って茹で、水気をしっかり切り、冷ましておきます。
  2. きゅうりと玉ねぎは軽く塩もみし、余分な水分を絞り出します。
  3. 大きめのボウルに、茹でたマカロニ、きゅうり、玉ねぎ、ハム、マヨネーズ、コリアンダーシード、マスタード、塩、そして黒コショウを加え、全体を丁寧に混ぜ合わせます。
  4. 冷蔵庫で約30分ほど冷やし、味が均一になじんだら完成です。

4. 彩り豊かなラタトゥイユ

太陽の恵みを浴びた地中海野菜をふんだんに使用したラタトゥイユに、コリアンダーシード独特の香りを加え、より奥深い味わいを実現。野菜本来の旨味が凝縮された、まさに絶品と呼べる一品です。
材料(4人分)
  • ナス:2本(食べやすい乱切り)
  • ズッキーニ:1本(食べやすい乱切り)
  • パプリカ(赤・黄):各1/2個(食べやすい乱切り)
  • 玉ねぎ:1/2個(薄切り)
  • カットトマト缶:1缶
  • ニンニク:1かけ(細かくみじん切り)
  • オリーブオイル:大さじ2
  • コリアンダーシード(ホール):小さじ1
  • ローリエ:1枚
  • 固形コンソメ:1個
  • 水:100ml
  • 塩:少々
  • 黒コショウ:少々
  • パセリ(みじん切り、お好みで):適量
作り方
  1. 鍋にオリーブオイル、みじん切りにしたニンニク、コリアンダーシードを入れ、弱火でじっくりと加熱し、香りが立つまで炒めます。
  2. 薄切りにした玉ねぎを加え、透明感が出てしんなりとするまで炒めます。
  3. 乱切りにしたナス、ズッキーニ、パプリカを加え、軽く炒め合わせます。
  4. カットトマト缶、ローリエ、固形コンソメ、水を加え、沸騰したら蓋をして弱火で約20分間、じっくりと煮込みます。
  5. 塩と黒コショウで味を調整し、器に盛り付け、お好みで刻んだパセリを散らして完成です。

5. 子羊肉のロースト

コリアンダーシード独特の香りが、子羊肉の持ち味を一層引き立てる、本格的なメイン料理です。香草やスパイスで下味をつけることで、特有の臭みを和らげ、美味しさを凝縮させます。
材料(2人分)
  • ラムチョップ、または子羊肉の塊:2切れ(約300g)
  • オリーブ油:大さじ1
  • 塩、黒胡椒:適量
マリネ液
  • コリアンダーシード(原型):小さじ1(軽く砕く)
  • ローズマリー(フレッシュ):2本(細かく刻む)
  • タイム(フレッシュ):2本(細かく刻む)
  • ニンニク:1片(薄切り)
  • オリーブ油:大さじ2
  • レモン果汁:大さじ1
作り方
  1. 子羊肉を冷蔵庫から出し、室温に戻し、余分な脂身を取り除く。フォークで数箇所穴を開け、塩と黒胡椒を擦り込む。
  2. マリネ液の材料を全て混ぜ合わせ、子羊肉にしっかりと塗り込み、30分以上マリネする(可能であれば1時間以上)。
  3. フライパンにオリーブ油をひき、中火で温め、マリネした子羊肉を入れ、全ての面に焼き色がつくまで焼く。
  4. オーブンを180℃に予熱する。
  5. 焼き色をつけた子羊肉を天板に移し、180℃に予熱したオーブンで10~15分焼き上げる(焼き加減は好みで調整)。
  6. 焼き上がったらアルミホイルで包み、5分ほど置いて肉汁を落ち着かせる。
  7. 食べやすい大きさにカットし、皿に盛り付けて完成。

6. コリアンダーシードを使ったクッキー

コリアンダーシードをデザートにも活用してみましょう。繊細な柑橘系の香りが特徴的な、少し大人向けのクッキーです。午後のティータイムに、紅茶やコーヒーと一緒にいかがでしょうか。
材料(約20枚分)
  • 薄力粉:100g
  • 無塩バター:50g(室温に戻しておく)
  • 砂糖:30g
  • 卵黄:1個
  • コリアンダーシード(ホール):小さじ1(粗く砕いておく)
  • 牛乳:大さじ1(生地の状態を見て調整)
作り方
  1. 柔らかくしたバターをボウルに入れ、泡立て器でなめらかになるまで混ぜる。
  2. 砂糖を2回に分けて加え、その都度よく混ぜ、白っぽくふんわりとするまで混ぜる。
  3. 卵黄を加え、全体が均一になるように混ぜ合わせる。
  4. 薄力粉と砕いたコリアンダーシードを一緒にふるい入れ、ゴムベラで切るように混ぜる。粉っぽさが残る場合は、牛乳を少量ずつ加えて生地をまとめる。
  5. 生地をラップで包み、冷蔵庫で30分以上冷やす。
  6. 冷蔵庫から取り出し、生地を5mm程度の厚さに伸ばし、好きな形に型抜きする。
  7. オーブンを170℃に予熱する。
  8. クッキングシートを敷いた天板にクッキー生地を並べ、170℃のオーブンで約12〜15分、焼き色がつくまで焼く。
  9. 焼きあがったら網の上で冷まして完成。

まとめ

この記事では、コリアンダー(パクチー)の多様な魅力とその活用方法を詳しく解説しました。地中海地域原産のセリ科の一年草であるコリアンダーは、3000年以上もの歴史を持ち、古代から薬草として重宝されてきました。世界中で様々な名前で呼ばれ、それぞれの地域で独自の文化的背景を持っています。特に、生の葉である「パクチー」と種子の「コリアンダーシード」は、風味や用途が大きく異なり、それぞれの個性が料理に豊かな風味を加えます。近年の研究により、コリアンダーには健胃・整腸作用、デトックス効果、血糖値の上昇を抑える効果、抗酸化作用、心臓病のリスク軽減、脳の炎症を抑制する効果、さらに強力な抗菌・抗真菌作用など、様々な健康効果があることがわかってきました。これらの効果から、コリアンダーは単なる食材としてだけでなく、健康維持に役立つ植物としても注目されています。日々の食事にコリアンダーの葉や種子を効果的に取り入れることで、美味しい料理を楽しむだけでなく、体の内側から健康をサポートすることが期待できます。この記事でご紹介した知識やレシピを参考に、コリアンダー(パクチー)を積極的に活用し、その奥深い魅力を体験してみてください。

コリアンダー、パクチー、シャンツァイは同じ植物のこと?

その通りです。コリアンダー、パクチー、シャンツァイは、いずれもセリ科の一年草であるコエンドロ(学名:Coriandrum sativum)を指す言葉です。英語ではコリアンダー、タイ語ではパクチー、中国語ではシャンツァイと呼ばれています。日本では、葉の部分をパクチーと呼び、種子のことをコリアンダーシードと区別することが一般的です。

コリアンダーシードにはどのような効果が期待できますか?

コリアンダーシードには、多岐にわたる健康効果が期待されています。具体的には、胃腸の調子を整える作用、体内の有害物質を排出するデトックス効果、血糖値の急激な上昇を抑える効果、老化の原因となる活性酸素を除去する抗酸化効果などが挙げられます。また、心臓病のリスク軽減、脳の炎症を抑えて不安感を和らげる効果、細菌や真菌の繁殖を抑える効果も期待されています。これらの効果から、消化器官の健康維持や生活習慣病の予防に役立つと考えられています。

コリアンダーはどのように料理に取り入れるのが効果的ですか?

コリアンダーの葉(パクチー)は、独特の風味を活かして、サラダやスープに加えたり、炒め物や肉料理の仕上げに添えたりするのがおすすめです。コリアンダーシード(ホール)は、カレーや煮込み料理、自家製ピクルスなどに利用できます。油で軽く炒めて香りを引き出すと、より風味豊かに仕上がります。コリアンダーパウダーは、香りが比較的マイルドで料理全体に馴染みやすいため、カレーをはじめとする様々なスパイス料理のベースとして重宝します。

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