いちごのカロリー
幅広い年代に人気の果物「いちご」。その愛らしい姿と爽やかな甘みは、食卓に彩りを与え、デザートや料理の素材としても重宝されています。しかし、そんないちごのカロリーや糖質、豊富に含まれる栄養素については、詳しくご存じない方もいらっしゃるかもしれません。この記事では、いちごの基礎知識から始まり、植物としての分類、歴史、そして日本各地で愛される多彩な品種とその産地までを深く掘り下げていきます。さらに、他の果物と比較しながら、いちごのカロリーや糖質についても詳しく見ていき、美容や健康に役立つ栄養素、ダイエット中に取り入れる際のヒント、さらには練乳やホイップクリーム、加工品やスイーツのカロリーについても管理栄養士の視点から詳しく解説します。いちごを愛する方はもちろん、健康的な食生活にいちごを取り入れたい方も、ぜひ最後までお読みください。
いちごはどんな果物?
いちごは誰もが認識している果物ですが、その特徴や背景を改めて掘り下げてみましょう。ここでは、基本情報から、あまり知られていない興味深い事実までご紹介します。
いちごの特徴と分類
一般的に、いちごは鮮やかな赤色で小さな粒状の果実として認識されており、その表面には無数の小さな種子が見られます。甘みと酸味の絶妙なハーモニーで、多くの人々に愛されています。私たちが普段「果物」と呼んでいるものの、いちごは植物学的にはバラ科オランダイチゴ属に分類される植物です。園芸学的な定義では、樹木に実るものを「果物(木本性果実)」、草本植物に実るものを「野菜(草本性果実)」とします。この基準に照らすと、いちごは草本植物に分類されるため、厳密には「野菜」に属することになります。しかし、食卓での扱いは果物と同様であるため、「果実的野菜」というユニークな位置づけがされています。
さらに、私たちが一般的に「いちごの実」と認識している部分にも、興味深い事実が隠されています。具体的には、あの特徴的な逆三角形の赤い部分は、花床(かしょう)と呼ばれる茎の先端が肥大化したもので、「偽果(ぎか)」と呼ばれます。本当の果実は、その表面に散りばめられた小さなつぶつぶ一つひとつであり、これらは「痩果(そうか)」と称されます。この独特な構造が、いちごの大きな特徴の一つです。
いちごの歴史と旬
いちごの起源は南米のチリとされていますが、今日私たちが食している栽培いちごは、18世紀にフランスで偶然誕生した、南北アメリカ大陸の野生種が交雑した品種が基盤となっているという説が有力です。
日本へは江戸時代末期に持ち込まれましたが、その普及には時間を要しました。本格的な国内栽培が始まったのは明治22年(1899年)で、様々な改良が重ねられた結果、「福羽(ふくば)」という品種が生まれました。戦後には広く一般家庭に普及し、特に1960年代以降のハウス栽培技術の発展が、一年中安定して安価にいちごが供給される基盤を作り、より多くの人々に愛される要因となりました。
いちごの本来の旬は、主に冬の終わりから春にかけてです。店頭では12月後半から5月頃まで多く見られますが、最も美味しく収穫されるのは3月から4月頃とされています。近年は栽培技術の進化や品種改良により、より早い時期から市場に出回るようになり、一年を通してその風味を楽しむことができるようになりました。生食はもちろんのこと、デザートや様々な料理の素材としても活用され、その美味しさだけでなく栄養価の高さも注目を集めています。
主な種類と産地
日本国内で栽培されているいちごの品種は多岐にわたり、その数は現在300種類以上とも言われています。かつて人気を博した「麗紅」や「女峰」、「とよのか」などの品種から、時代とともにさらにバラエティ豊かな品種が市場に出回るようになりました。
現在の人気品種
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とちおとめ:栃木県を代表するこの品種は、甘みと酸味の調和がとれており、芳醇な香りが魅力です。この品種の育成は栃木県が行いました。
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あまおう:福岡県産の「あまおう」は、その名の通り「あかい、まるい、おおきい、うまい」の頭文字が示すように、大粒で強い甘みと鮮やかな紅色が特徴です。
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紅ほっぺ:静岡県発祥の「紅ほっぺ」は、しっかりとした果肉と甘酸っぱい風味が絶妙に調和した人気の品種です。
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ゆめのか:愛知県や長崎県などで作られる「ゆめのか」は、際立つ甘さと爽やかな酸味のバランスが良い品種です。
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さちのか:長崎県を中心に栽培されている「さちのか」は、緻密な果肉と濃厚な風味が特徴です。
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さがほのか:佐賀県生まれの「さがほのか」は、高い糖度とジューシーな果汁が持ち味の品種です。
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スカイベリー:栃木県が生んだ高級品種「スカイベリー」は、その名の通り大空を思わせるような大粒さと、整った円錐形の美しい外観が特徴です。
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ひのしずく:熊本県産の「ひのしずく」は、ちょうど良い甘さと酸味、そして心地よい香りが調和した品種です。
日本の各地域では、日々新たな品種改良が進められ、上記以外にも地域固有のブランドいちごやユニークな特徴を持つ品種が続々と登場しています。それぞれの品種が持つ個性を理解し、旬や目的に合わせて選ぶことで、いちごの魅力をより一層楽しむことができるでしょう。
国内の主な生産地
直近の統計データ(2022年生産量)によれば、日本国内で最もいちごの生産量が多かったのは栃木県です。
「とちおとめ」や「スカイベリー」といった著名なブランドいちごの主要な生産拠点となっています。これに続くのが福岡県で、「あまおう」の一大産地として知られています。また、熊本県は「ひのしずく」などで有名であり、長崎県では「さちのか」などの品種が数多く栽培されています。その他にも、静岡県、愛知県、茨城県などが主要ないちご産地として挙げられ、それぞれの地域で独自の特色を持ったいちごが大切に育てられています。
いちごのカロリーと糖質は?他の果物との比較
甘酸っぱい味わいが特徴のいちごは、ついつい手が伸びてしまう魅力的な果物です。ここでは、そんな人気のいちごのカロリーと糖質について深掘りしていきます。他の果物との比較はもちろん、練乳やホイップクリームを添えた際のカロリーについても詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
いちごのカロリーと糖質
豊富な水分を含むいちごは、他の一般的な果物と比較してカロリーと糖質が控えめなのが特徴です。そのため、ダイエット中の食事にも取り入れやすいフルーツです。さらに、ビタミンCや食物繊維などの栄養素も含まれており、美容や健康の維持にも良い影響が期待できます。
いちごの主な栄養成分(可食部100gあたり)
生のいちご、可食部100グラムに含まれる主な栄養素は下記の通りです。
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エネルギー:31kcal
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たんぱく質:0.9g
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脂質:0.1g
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炭水化物:8.5g
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食物繊維:1.4g
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利用可能炭水化物(単糖当量):6.1g, 差引き法による利用可能炭水化物:6.6g
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葉酸:90μg
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ビタミンC:62mg
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カリウム:170mg
この数値を見ると、いちご100gあたりのエネルギーは31kcal、利用可能炭水化物(単糖当量)は6.1gと、果物の中では比較的低い水準にあることがわかります。
いちご1粒あたりのカロリーと糖質
中程度の大きさのいちご1粒(可食部およそ15g)に含まれる主な栄養素は次の通りです。
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エネルギー:5kcal
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たんぱく質:0.1g
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脂質:0g
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炭水化物:1.3g
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食物繊維:0.2g
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利用可能炭水化物(単糖当量):0.9g, 差引き法による利用可能炭水化物:1.0g
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葉酸:14μg
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ビタミンC:9mg
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カリウム:26mg
一粒が小さめであるいちごは、ご自身の食事計画に合わせて摂取量をコントロールしやすいという利点があります。
いちご1パックあたりのカロリーと糖質
市販されているいちご1パックには、通常250gから300g程度のいちごが詰められています。
250g入りのパックの場合:カロリーは約77.5kcal、糖質は約15.3gが目安となります。300g入りのパックの場合:カロリーは約91kcal、糖質は約20.9gが目安となります。
このように、いちごはパック単位でまとめて摂取しても、他の食品と比較してカロリーや糖質を無理なく抑えられる食品です。
練乳やホイップクリームを加えると?
いちごを食べる際に、練乳やホイップクリームを添えるのがお好きという方も少なくないでしょう。しかし、これらをプラスすることで、総カロリー量や糖質量が増加する原因となります。それぞれ1回に10g使用すると仮定した場合、以下のカロリーアップに繋がります。
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加糖練乳10gの場合:およそ31kcalのカロリー増となります
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ホイップクリーム10gの場合:およそ41kcalのカロリー増となります
練乳やホイップクリームを加えることで、いちごの甘みが増し、より豊かな味わいを楽しむことができます。しかし、その分カロリーが大幅に加算される点には留意が必要です。特に体重管理を意識している期間中は、これらの使用量や頻度を控えめにすることを推奨します。
いちごに含まれる主要な栄養成分と期待できる効果
いちごは、その魅力的な味わいに加えて、私たちの健康と美容をサポートする多様な栄養素を豊富に含んでいます。ここでは、いちごに特に多く含まれる主要な栄養成分と、それらが身体にどのような良い影響をもたらすのかをご紹介します。
豊富なビタミンC
いちごは、非常に豊富なビタミンCを含有しています。その量はミカンの約2倍にも相当し、中くらいのサイズを13粒程度摂取するだけで、厚生労働省が推奨する1日分のビタミンC推奨量を満たすことができるほどです。このため、「ビタミンCの宝庫」と称されることも少なくありません。
ビタミンCは、体内で多岐にわたる重要な役割を担っています。最もよく知られているのは、肌や軟骨といった組織を構成するタンパク質であるコラーゲンの生成に不可欠な役割を担っている点です。これにより、美しい肌の維持や皮膚の健康促進に貢献します。
さらに、ビタミンCは強力な抗酸化作用を持つことで知られています。体内で発生する活性酸素を除去し、細胞の老化や損傷を防ぐことで、エイジングケアを意識する方の日々の健康管理にも役立つと考えられます。免疫機能の維持にも重要な役割を果たしており、十分な摂取は身体の抵抗力の維持に貢献し、健康的な毎日をサポートする効果が期待できます。
食物繊維の役割
いちごには食物繊維もバランス良く含まれています。食物繊維は、腸内環境を整えることに役立つ栄養素として知られています。また、食物繊維が消化管内をゆっくりと移動することで、満腹感が持続しやすくなり、結果として間食の抑制や食事量の管理に繋がり、体重管理を意識する方の食生活にも取り入れやすいと言えます。いちごに含まれる食物繊維は、水溶性食物繊維の一種であるペクチンが比較的多い点も特徴です。
抗酸化作用を持つポリフェノール
いちごには、抗酸化作用を持つポリフェノールも含有されています。ポリフェノールは、植物が外的ストレスから身を守るために生成する成分であり、人間の体内でも抗酸化に関わる働きが注目されています。ビタミンCと合わせて摂ることで、日々のコンディション維持を意識する方の食生活に役立つ可能性があります。
葉酸が果たす重要な役割
いちごは葉酸も含むフルーツです。葉酸は、特に妊娠を考えている方や妊婦さんにとって胎児の正常な発育に欠かせない栄養素として広く認識されていますが、実際には性別や年齢に関わらず重要な役割を担っています。細胞分裂や遺伝物質であるDNAの合成に深く関与しているため、身体の健全な成長や組織の修復に関わる栄養素として位置づけられています。
カリウムによる体内の水分バランス調整
いちごには、ミネラルであるカリウムも含まれています。カリウムは、体内の水分バランスやナトリウムとのバランスに関わる栄養素として知られています。さらに、神経伝達や筋肉の正常な収縮といった生命維持に必要な機能においても重要な役割を担っています。
栄養素を効率的に摂取するコツ
いちごが持つビタミンC、葉酸、そして水溶性食物繊維の一種であるペクチンは、いずれも水溶性であるため、洗い方次第では大切な栄養分が失われてしまうことがあります。
これらの栄養素を最大限に活かすためには、「ヘタをつけたまま、短時間で手早く水洗いする」方法がおすすめです。ヘタを先に取ってしまうと、その切り口から水が内部に侵入し、いちごが水っぽくなるだけでなく、水に溶けやすい栄養素が流れ出てしまうリスクが高まります。素早く洗うことで、いちご本来の瑞々しい風味と同時に、貴重な栄養成分もしっかりと摂取できるでしょう。
いちごのダイエットにおすすめの食べ方
低カロリー・低糖質でありながら、豊富な栄養素を含むいちごは、ダイエット中でも食生活に取り入れやすい果物です。ここでは、体重管理を意識する際のいちごの食べ方、摂取量の目安、タイミング、相性の良い組み合わせについて解説します。
そのまま食べるのが基本
まずは、いちごをそのまま味わうのが最もシンプルで理想的な食べ方です。いちご自体はカロリーが控えめなので、量を気にせず比較的たっぷり楽しんでも、カロリーオーバーの心配は少ないと言えます。また、食物繊維が満腹感を与え、食べ過ぎを防ぐサポートにもなります。余分な甘味を加えずにいちご本来の甘酸っぱさを楽しめる点もメリットです。
ヨーグルトとの組み合わせ
他の食材と合わせるなら、ヨーグルトとの組み合わせも選択肢です。ヨーグルトのさっぱりとした酸味と、いちごの自然な甘みが織りなすバランスは、食後のデザートにも向いています。砂糖不使用のプレーンヨーグルトを選び、いちご本来の甘さを活かすとよいでしょう。
スムージーで手軽に栄養補給
新鮮ないちごを、牛乳、豆乳、あるいはヨーグルト、そしてお好みの他の果物や野菜と一緒にミキサーにかけるスムージーも良い選択肢です。忙しい時でも手軽に多様な栄養素を一度に摂ることができ、朝食代わりや、ちょっとしたおやつにうってつけです。
食べる量と時間帯の目安
手軽につまめるいちごは、気づけばたくさん食べていたということも少なくありません。美味しいからといって過剰に摂取すると、摂取エネルギーや糖類の過剰摂取につながる可能性があるため、節度が大切です。
1日あたりの適正量
厚生労働省が推奨する1日の果物摂取量は、およそ200gです。これは、中くらいのサイズのいちごであれば、およそ13粒程度に相当すると考えられます。もし他の種類の果物も摂取する場合は、総量で200gを超えないよう、いちごの量を加減することが望ましいでしょう。
食べる時間帯
いちごを摂取するタイミングとしては、夜間よりも活動量の多い朝食時や日中の間食が一つの目安です。例えば、午後のデザートとしていちごを取り入れる方法もあります。仮にいちごを10粒食べたとしても、一般的などら焼きやショートケーキなどと比べると、カロリーや糖質の摂取量を抑えやすい点が特徴です。
糖尿病や糖質制限中の注意点
いちごは果物の中では比較的糖質が少ないため、糖尿病患者の方や糖質制限に取り組んでいる方にとっても、取り入れやすい食材の一つと考えられます。ただし、糖質が低いからといって無制限に食べるのは避けましょう。摂取量が増えれば、それに伴い糖質の総摂取量も増えてしまうため、適量を守ることが肝心です。
糖尿病の食事療法において、果物の1日の摂取目安は一般的に80kcal程度とされることがあります。例えば、中くらいの大きさのいちごを約13粒(200g)摂取した場合でも、カロリーは約62kcalと低めに抑えられます。ただし、糖尿病の食事療法は個人の病状や合併症の有無、腎機能などによって大きく異なるため、必ず主治医や管理栄養士から個別の指示を受け、その指導を最優先してください。
一方で、いちごジャムをはじめとするいちごの加工品には、多量の糖分が加えられていることが一般的です。そのため、糖質制限中の方はこれらの加工品の摂取を控えめにするか、低糖質を謳う製品を選び、少量に留めることが賢明です。
間食での加工品・スイーツの取り入れ方
生のままでも十分魅力的な風味を持ついちごですが、ジャムやフローズンデザートといった加工品、またはクレープやケーキなどいちごを主役にしたスイーツも非常に人気があり、口にする機会も少なくないでしょう。
間食は一日あたりおよそ200kcalまでを目安とすることが推奨されています。そのため、間食を選ぶ際には、商品のパッケージに記載されている栄養成分表示を確認するようにしましょう。洋菓子類、特にケーキなどは脂質や糖質が多く含まれ、全体的に高カロリーになりがちです。食べる頻度が過度にならないよう注意し、あらかじめ食べる量を決めておくなどの工夫を取り入れてみましょう。また、活動量が多い日中の時間帯に楽しむように心がけ、夕方以降は控えるといった時間帯の意識もポイントとなります。
いちごを使った加工品・スイーツのカロリー
生食だけでなく、多種多様な加工品やスイーツにも幅広く活用されるいちご。ここでは、摂取カロリーに注意を払いたい方のために、いちごを用いた代表的な加工品やスイーツのカロリー目安をご紹介します。具体的な数値は製品や調理法によって異なりますが、日々の食選びの参考としてご活用ください。
いちごジャム
いちごジャムには、保存期間を延ばすために糖度を高く設定した「高糖度」タイプと、砂糖の使用量を抑えた「低糖度」タイプが存在します。使用される糖分の量に違いがあるため、それぞれの製品でカロリーも異なります。
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高糖度ジャム:大さじ1杯(約21g)あたりおよそ53kcal
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低糖度ジャム:大さじ1杯(約21g)あたりおよそ41kcal
もしカロリー摂取を抑えたい場合は、低糖度タイプを選択するか、一度に食べる量を調整するなどの工夫が有効です。
いちごアイスクリーム
いちごフレーバーのアイスクリームは、その製品の種類や含まれる乳脂肪分の割合によって、カロリー値が大きく変わります。一般的に、乳脂肪分が多く含まれるほど、カロリーは高くなる傾向が見られます。例えば、いちご、バニラアイス、砂糖を用いた自家製レシピを基準にすると、1食分(約104g)あたりのカロリーは約135kcalと算出されます。市販されているいちごアイスクリームを選ぶ際は、商品パッケージに記載された栄養成分表示を事前に確認することをおすすめします。
いちごバター
いちごバターは、新鮮ないちご、バター、砂糖、レモン果汁などを混ぜ合わせて作られる、パンなどに塗るためのスプレッドです。とあるレシピを参考にカロリーを計算すると、大さじ1杯(約12g)あたりの目安は約34kcalとなります。一般的な有塩バターが大さじ1杯(約12g)で約84kcalであることを考慮すると、いちごが加わることで比較的カロリーが抑えられていると言えます。市販のいちごバターもブランドや製法によってカロリー値が異なるため、気になる場合は製品の栄養成分表示をチェックしましょう。
いちごヨーグルト
スーパーマーケットやコンビニエンスストアで手軽に購入できる、いちご味のヨーグルトも非常に人気があります。市販品のカロリーは商品ごとに差がありますが、個包装タイプの場合、1カップあたりおおよそ70~90kcalを目安にすると良いでしょう。砂糖が加えられているため、プレーンヨーグルトに比べると高めですが、手軽に楽しめるデザートとしては比較的ヘルシーな選択肢です。
いちごクレープ
いちごクレープは、しっとりとした生地にホイップクリームといちごなどを挟んで作られる一品です。JA高知県で紹介されているレシピをもとにカロリーを算出すると、一人分(約226g)で約224kcalとなります。もし、これにアイスクリームやチョコレートソースを追加すれば、さらにカロリーは増える傾向にあります。体重管理中に楽しみたい場合は、具材の分量や種類を工夫して調整すると良いでしょう。
ショートケーキ
いちごのショートケーキは、一切れ(約120g)で約377kcalと、デザートの中でも比較的エネルギーが高めです。これは、たっぷりのホイップクリームやバター、砂糖、小麦粉といった材料が使われているためで、全体的に高カロリーになりやすい傾向があります。体重管理中に食べたい場合は、夜遅い時間を避けたり、食後の活動量を意識して増やしたりするなど、工夫を凝らすのがおすすめです。
フルーツサンド
いちごのフルーツサンドは、いちご、生クリーム、サンドイッチ用食パン、そして砂糖などで構成されます。あるレシピを参考に計算すると、一人分(約208g)あたり約551kcalとなり、ショートケーキと同様にカロリーが高いスイーツです。特に、ホイップクリームを豊富に使用する分、どうしてもカロリーが高くなりがちです。召し上がる際は、摂取量や頻度に配慮し、体を動かす機会の多い時間帯を選ぶと良いでしょう。
まとめ
いちごは、その魅力的な美味しさだけでなく、低カロリーでありながら豊富な栄養素を含んでいる素晴らしい果物です。一般的には「果物」として認識されていますが、園芸学的な分類では「果実的野菜」に区分されるという興味深い側面も持っています。日本国内には300種を超える品種が存在し、「とちおとめ」や「あまおう」など、地域ごとに特色ある多様ないちごが栽培されています。
他の一般的な果物と比較しても、カロリーと糖質が低い点が特徴です。さらに、ビタミンC、食物繊維(ペクチン)、葉酸、カリウムなど、多岐にわたる栄養素が含まれています。これらの栄養素をより効率的に摂取するためには、ヘタを取らずに洗うといったちょっとした工夫も有効です。
ダイエットを意識している方には、1日あたり13粒程度を目安に、朝食や昼食時にそのまま食べる方法や、ヨーグルト、スムージーに加えて摂取することが推奨されます。一方で、練乳やホイップクリームを添えたり、加工品やスイーツとして摂取したりすると、カロリーが高くなる傾向があるため、摂取する量や頻度、時間帯には特に注意し、賢く取り入れることが肝心です。いちごには数多くの品種があり、それぞれに独自の魅力があります。ぜひお好みの味わいのいちごを見つけて、日々の食生活に役立ててみてはいかがでしょうか。
よくある質問
いちごは果物それとも野菜?その分類とは
一般的に、木から収穫されるものが果物、草本植物から採れるものが野菜と区別されます。いちごは地面に近い場所で育つ草に実を結ぶため、厳密な園芸学上の分類では「野菜」に属します。ただし、その甘みとデザートとしての使われ方から、多くの場合「果物」として扱われ、「果実的野菜」という表現も使われます。
いちごの赤い部分は実は「果実」ではない?
その通りです。私たちが甘く美味しいと味わっているいちごの鮮やかな赤い部分は、植物学的には「偽果(ぎか)」に分類されます。これは、花の基部である花床(かしょう)が大きく成長し、肥大したものなのです。では本当の果実はどこかというと、いちごの表面に点々と付着している、小さな粒々の一つ一つ(これを「痩果:そうか」と呼びます)こそが、本来の果実にあたります。
いちご1個のカロリーはどのくらい?
平均的なサイズのいちご1粒(可食部約15g)に含まれるカロリーは、およそ5kcalとされています。利用可能炭水化物(単糖当量)は約0.9g、差引き法による利用可能炭水化物は約1.0gが目安です。
ダイエット中でもいちごは楽しめる?
いちごは、比較的低カロリー・低糖質でありながら、ビタミンCや食物繊維などを含みます。体重管理中の食事や間食に取り入れる際は、1日に中程度の大きさのいちごを13個程度(約200g)を目安に、摂取量とタイミングを意識するとよいでしょう。摂取するタイミングは、夜遅くよりも、活動量の多い午前中やランチタイムが一つの目安です。
いちごに含まれるビタミンCはどれくらいですか?
いちごは、非常に豊富なビタミンCを含有していることで知られる果物です。生の状態の可食部100gあたりで計算すると、およそ62mgのビタミンCを摂取することができます。例えば、中サイズのいちごを約13粒食べるだけで、1日に推奨されるビタミンC摂取目標量の目安を満たしやすいとされています。
いちごを洗うときにヘタは先に取ってもいいですか?
いちごを水洗いする際は、ヘタはつけたままで、手早くサッと洗う方法がおすすめです。いちごの主要な栄養素であるビタミンCや葉酸、また食物繊維の一種であるペクチンなどは、水に溶け出しやすい性質を持っています。ヘタを先に取ってしまうと、切り口から水が浸入しやすくなり、栄養素が流れ出てしまう可能性があるため、避けるのが賢明です。
いちごの旬はいつごろですか?
いちごが店頭に並ぶ期間は、一般的に12月後半から5月にかけてとされています。いちごが本来持つ風味や甘みが凝縮される「旬」の時期は、主に3月から4月頃とされます。品種改良や栽培技術の進歩により、近年ではより早い時期から、そして長い期間にわたっていちごを楽しめるようになりました。
いちごジャムやショートケーキなどの加工品は、カロリーが高いですか?
いちごジャムやショートケーキ、フルーツサンドといった加工品やスイーツは、生のいちごに比べてカロリーが高くなる傾向にあります。これらの製品には、砂糖やバター、ホイップクリームなどが使用されるためです。例として、いちごのショートケーキ1カットで約377kcal、フルーツサンド1人前で約551kcalに達することもあります。体重管理中の方は、食べる量や頻度、時間帯に注意し、間食の目安である200kcalを意識して摂取するようにしましょう。

