梅の季節になると、スーパーには色とりどりの梅の実が並びますね。梅干し、梅酒、梅シロップ…と、様々な形で私たちを楽しませてくれる梅ですが、その生産地となると、和歌山県が有名ですよね。しかし、実は、全国第2位の梅の生産量を誇る地域があることをご存知でしょうか?今回は、知られざる梅の名産地と、その土地で育まれた梅の魅力に迫ります。梅の奥深い世界を一緒に覗いてみましょう。
第1位:和歌山県
梅の生産量日本一に輝いたのは、和歌山県です。その収穫量は目覚ましく、10アールあたり1380キログラムにも達します。2020年の全国の梅収穫量がおよそ7万1100トンであったのに対し、和歌山県だけでその約6割近くにあたる4万1330トンを占めています。和歌山を代表するブランド梅といえば、やはり「南高梅」でしょう。これは、県立南部高校の名前に由来する品種であり、その品質の高さと豊富な収穫量が広く知られています。
第2位:三重県
全国で2番目に梅の収穫量が多いのは三重県です。10アールあたり688キロもの梅が収穫されています。特に熊野市、御浜町、紀宝町といった紀南地域で梅栽培が活発です。元々はミカンなどの柑橘栽培が中心でしたが、地域農業の活性化策として梅の栽培が奨励されるようになりました。
第3位:群馬県
第3位は梅の栽培が盛んな群馬県です。2021年には、10アールあたり645キロの梅が収穫されました。全国2位の梅の生産量を誇り、特に高崎市の榛名・箕郷地区は、東日本最大級の梅の産地として知られています。約750ヘクタールに20万本もの梅の木が栽培されており、主に「白加賀」という品種が栽培されています。現在、地域ブランドとしての価値を高める取り組みも積極的に行われています。